ハノイ:深刻な大気汚染、PM2.5は連日環境基準超える

2016/03/10 06:04 JST配信

 環境総局所属の環境観測センターによる大気環境の測定で、ハノイ市の深刻な大気汚染の実態が明らかになった。同センターが2月27日から3月2日にかけて、ハノイ市のいくつかの地点でPM10(直径10μm以下の粒子状物質)とPM2.5(直径2.5μm以下)の濃度を測定した。

(C)VnExpress,Trung tam quan trac moi truong、PM10とPM2.5の濃度
(C)VnExpress,Trung tam quan trac moi truong、PM10とPM2.5の濃度

 その結果、PM10の1日平均濃度がベトナムの環境基準(1m3当たり150μg)を超えたのは、2月29日の160μgだけだったが、PM2.5は全ての測定日で環境基準(同50μg)を超えた。2月29日には基準の1.8倍近い89μgを記録した。

 同センターによると、都市における粒子状物質汚染の主な原因は自動車やバイクの排気ガスと生産工場からの排煙で、PM10とPM2.5の濃度は交通量が多い時間帯に高くなるという。

 同じ期間における大気汚染の程度を示す指標である大気質指数(AQI)は122~178だった。指数が51~200の場合は大気汚染に敏感な人は屋外での活動を制限すべき、300以上になると全ての人が屋外活動を中止すべきとされている。

[VnExpress,5/3/2016 | 00:31 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市はここ数日、朝を中心に目視できるほど濃いスモッグに覆われている。15日朝8時には市内40か所...
 ハノイ市に拠点を置き、環境分析を専門とする非営利組織グリーン・イノベーション・センター(GreenID)...
 ハノイ市資源環境局は13日、市内における練炭コンロの使用状況に関する調査結果を発表した。それによる...
 ハノイ市情報通信局によると、同市は9日から、ウェブサイト<https://hanoi.gov.vn/quantr
 グエン・スアン・フック首相はこのほど、「2020年までの大気質管理に関する国家行動計画及び2025年まで...
 ハノイ市で21日に開かれた「都市交通と大気の質改善に関するシンポジウム」で、環境総局は同市の大気汚...
 スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで、世界の大気汚染問題と人体への被害に関する研究レポ...
 米ゼネラル・エレクトリック傘下のGEエナジー社はこのほど、ベトナム人の大気汚染に対する認識について...

新着ニュース一覧

 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。...
トップページに戻る