強姦殺人罪で4回の死刑を言い渡され、11年間にわたり刑務所に収監されていた元死刑囚のハン・ドゥック・ロンさん(男性・57歳、東北部地方バクザン省タンイエン郡在住)の冤罪が明らかになり、20日に釈放された。
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バクザン省タンイエン郡では2005年6月、5歳の女児が何者かにレイプされ、畑の近くにある水路で溺死するという事件が発生。警察は容疑者を特定できず、地元住民に告発を呼びかけた。2005年10月、ある女性とその娘から「ロンさんにレイプされた」との告発を受け、警察は強姦容疑でロンさんを逮捕した。
ロンさんは、女性2人をレイプしたことと、2005年6月に発生した事件で女児をレイプして殺害したことを警察に認めさせられたという。しかし、彼は裁判所で死刑を言い渡されても罪状を認めず、濡れ衣を着せられたと訴え続けていた。
最高人民裁判所評議会は2014年の上告審で、以前の判決を破棄し、警察に対し再捜査を命じた。バクザン省警察は再捜査を経て以前の捜査結果を支持するとしたが、人民検察院は「証拠不十分」として今回の釈放を決定した。