ハノイ:日本の技術による河川水処理、順調に進む

2019/06/07 16:01 JST配信

 日越環境改善株式会社(JVE)は6日、ハノイ市を流れるトーリック川の水処理の試行結果を発表した。

(C) zing
(C) zing

 トーリック川では3週間ほど前から、日本のバイオリアクター技術「Nano-Bioreactor」を活用した水処理システムが試験的に導入されている。

 水処理システムが設置されたのは、トーリック川の流域でも特に汚染が深刻なカウザイ区ホアンクオックベト(Hoang Quoc Viet)通り沿いを流れる全長約300mの区間。

 検査の結果、トーリック川の堆積泥土の厚さは、ホアンクオックベト橋から50m離れたB地点で91.3cmから72cmに、同橋から110m離れたC地点で96.7cmから76cmに、また210m離れたD地点で87.7cmから79cmに減少した。

 また、水中のアンモニア(NH3)や硫化水素(H2S)の濃度も大きく改善し、河川水の悪臭も緩和された。

 水処理システムの設置から1か月後に外部業者が同システムの稼動結果を評価する。設置から2か月後に試行を終了し、JVEは日本側と協力して記者会見を開き、試行の詳細な結果を発表する。

 試行結果を踏まえ、資源環境省およびハノイ市人民委員会と協力してグエン・スアン・フック首相に報告し、トーリック川全体への同システムの正式導入について意見を仰ぐ。

[Zing 12:30 06/06/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市を流れるトーリック川での水処理問題で、同市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン主席の発言...
 ハノイ市を流れるトーリック川で今年5月に、株式会社日本環境ビジネス機構(JEBO)が日本のバイオリアク...
 日越環境改善株式会社(JVE)は16日、日本の最新技術を応用した水処理システムが設置されたトーリック川...
 ハノイ市を流れるトーリック川で、川底に堆積している有機ヘドロを分解するため、日本のバイオリアクタ...
 環境技術研究所は20日、ハノイ市を流れるトーリック川で採取した水質サンプルの検査結果を発表した。検...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
トップページに戻る