18年の男女出生比は115.1、高学歴・富裕層ほど男児比率高く

2019/07/25 06:21 JST配信

 統計総局(GSO)によると、2018年の男女出生比(女児100人に対する男児の数)は115.1だった。保健省人口・家族計画化総局のグエン・ゾアン・トゥー総局長は、男女出生比が高い状態が続いており、さらに上昇する傾向があると指摘した。自然の男女出生比は105とされている。

イメージ写真
イメージ写真

 統計によると、高学歴の夫婦や経済的に恵まれた夫婦ほど男女出生比が高い。読み書きのできない母親グループの男女出生比は107と最も低いのに対し、女性の学歴が高まるにつれて数字が上昇し、短大卒以上の母親グループでは114に達している。また、貧困層グループの105に対し、富裕層グループは112と明確に差がある。

 トゥー総局長はこうした状況の主な原因について、性別に対する偏見・先入観を挙げた。ベトナムでは女児より男児を好む傾向が強いことがおおもとの原因だが、科学技術の発展によって男女の産み分けができるようになったことも、状況悪化に拍車をかけている。学歴が高い富裕層ほど、産み分け技術を利用できる条件に恵まれている。

 男女出生比が最も高い地方は、西北部地方ソンラ省の120。次いで、◇紅河デルタ地方フンイエン省:118.6、◇同バクニン省:117.6、◇北中部地方タインホア省:117.2、◇紅河デルタ地方ハイズオン省:116.3が続いた。

 

[VnExpress 05:03 23/7/2019,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省人口局の推計によると、ベトナムの2023年の合計特殊出生率(TFR、1人の女性が一生に産む子供の平...
 グエン・スアン・フック首相はこのほど、「2030年までの地域・対象に応じた出生率調整計画」を承認する...
 グエン・スアン・フック首相がこのほど承認した「2030年までのベトナム人口戦略」では、2030年における...
 ホーチミン市共産党委員会のグエン・ティエン・ニャン書記は4日、ホーチミン市は男女出生比(女児100人...
 保健省人口・家族計画化総局の統計によると、2016~2020年期出生時男女不均衡抑制計画の実施から1年が...
 統計総局(GSO)によると、ベトナム全国の人口は10年後の2026年までに1億人に到達する見込みだという。こ...

新着ニュース一覧

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は、マネーロンダリング防止法の一部条項を具体化する通達第27号/2025/TT-N...
 ホーチミン市教育訓練局はこのほど開いたセミナーで、市内の普通教育機関での休み時間中に携帯電話や電...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、長距離国際線の拡大を視野に、1
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」が...
 公共の場に自動体外式除細動器(AED)を設置するベトナム初の取り組みが始まった。心停止後の初動対応力...
 インターネット接続の性能を評価するウェブサイト「スピードテスト(Speedtest)」を運営する米国のオー...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、米ボー
 ベトナムの決済アプリ大手「モモ(MoMo)」は、世界的保険グループであるチャブグループ(Chubb Group)傘...
 ホーチミン市当局は10月、ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに全長約5...
 KDDI株式会社(東京都港区)は11日、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Gr...
 株式会社多摩川ホールディングス(東京都港区)の孫会社である多摩川電子ベトナム(TAMAGAWA ELECTRONICS ...
 家具・建築用金物製造販売を手掛ける株式会社中尾製作所(三重県津市)は4日、東南アジア地域における販...
 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen...
 ベトナム共産党政治局は、政治システムにおける職位・職務区分を改定する決定第368号-QD/TWを公布した...
トップページに戻る