処方箋不要の解熱剤を過剰摂取で3歳児が危篤

2019/08/16 13:43 JST配信

 東北部地方フート省に住む3歳の男児が、処方箋不要の解熱剤を大量に服用したことによる激しい中毒症状で病院に担ぎ込まれるという事故が発生した。男児は危篤状態が続いている。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 薬の過剰摂取による中毒を発症したのは、タインソン郡タインソン町(thi tran Thanh Son, huyen Thanh Son)に住むT・V・D君。家族によると、D君が高熱を出したため、熱を下げるために処方箋不要で購入できる解熱剤「パラセタモール(別称:アセトアミノフェン)」500mgを1日4錠、4日間連続で投与したという。

 なお、パラセタモールを乳児、幼児および小児に使用する場合、体重1kgあたり1回10〜15mgを経口投与。投与間隔は4〜6時間以上とし、1日総量として60mg/kgが限度で、年齢・症状により適宜増減。但し、成人の用量(1回最大用量500mg、1日最大用量1500mg)を超えてはならないとされている。

 D君は14日、過剰摂取による副作用で劇症肝炎を発症した状態でフート省総合病院に救急搬送された。応急処置を施された後、ハノイ市中央小児病院に転送されて集中治療を受けているが、肝移植を受けなければ、回復は見込めないという。

[Tuoitre 20:28 14/08/2019 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市でこのほど、幼児がサイの角の粉末を摂取して中毒を起こし、全身チアノーゼ(皮膚や粘膜が...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る