「2050年にホーチミン市の大半が水没」は誤解、米気候研究機関

2019/11/07 06:28 JST配信

 「2050年にはベトナム南部メコンデルタ地方のほぼ全域とホーチミン市の大半が水没する恐れがある」。米国の気候研究機関クライメート・セントラル(Climate Central)がオンライン限定の学際的ジャーナル「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」で発表した内容として、米ニューヨークタイムズ紙がこのように報じた。

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 こうした中、同機関の最高経営責任者(CEO)兼科学グループ責任者のベンジャミン・シュトラウス氏に、大手電子新聞社VNエクスプレス(VnExpress)が話を聞いた。

 シュトラウス氏によると、「水没」という言葉は使っていないという。同機関の分析は土地の海抜と海面に基づいており、海抜が海面より低い場合(現在または将来)に浸水に対する「脆弱性が高い」と判断している。ただし、堤防建設などで浸水を防ぐことはできる。

 ベトナムにおける別のリスクは、農地の塩害による農産物生産量の減少や生活用水の水源への影響だ。雨季には洪水被害も増加する。海面上昇により水が引くまでの時間が長くなるためだ。

 ベトナムの専門家による「メコンデルタ地方の実際の海抜データを使っていないため、同機関の分析は不正確」との指摘に対し、シュトラウス氏は「より良いデータを提供していただければ喜ばしい。我々の目的はできるだけ正確に分析して、脆弱性の高い土地で暮らす人々を支援することだ」と話した。

 

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