新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策強化の一環として、ホーチミン市交通運輸局は3月31日夜に関連機関ならびに輸送会社各社宛てに緊急公電を送信し、4月1日から15日まで、固定ルートの長距離バス、路線バス、タクシー、配車アプリをプラットフォームとするチャーター車両の運行を一時停止するよう指示した。
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ただし、従来型のバイクタクシー(セオム)、配車アプリをプラットフォームとするバイクタクシーは、この措置の対象外となる。
公用車、食料品や必需品、企業各社の専門家や工場労働者、また原材料や資材などを輸送する車両については運行を継続することが可能だが、乗客の乗車前・下車後に消毒を行い、定員を通常の50%まで、かつ乗客数を20人までとしなければならない。また、運転手、車掌、乗客の全員にマスク着用と健康申告を義務付ける。
この措置を受け、配車アプリ最大手のシンガポール系グラブ(Grab)は3月31日夜、4月1日から15日まで自動車による輸送サービス「グラブカー(GrabCar)」「グラブタクシー(GrabTaxi)」「ジャストグラブ(JustGrab)」「グラブレント(GrabRent)」を全国的に一時停止すると発表した。
フードデリバリーサービス「グラブフード(GrabFood)」について、南中部沿岸地方ダナン市では4月2日から15日までサービスを一時停止するが、ほかの省・市では通常通り営業する。
また、ホーチミン市における買い物代行サービス「グラブマート(GrabMart)」、全国における貨物輸送サービス「グラブエクスプレス(GrabExpress)」も通常通り営業する。