脳腫瘍で死亡し角膜を提供した少女の実話、短編映画に

2020/06/05 06:01 JST配信

 2018年2月に脳腫瘍により7歳の若さで亡くなり、角膜移植を希望する患者2人に角膜を提供したハイ・アンちゃんの実話を基にしたショートフィルム「Dieu Con Chua Noi(あなたが言わなかったこと)」が1日に発表された。

 アンちゃんの母親で医師でもあるズオンさんは、献体について社会に広く理解を深めて欲しいという想いから、アンちゃんの物語を映画にすることを決意した。その意思を受けて、製作会社がショートフィルムを制作した。上映会では、多くの観客が幼い少女の決意や母親の想いに涙を拭った。

 アンちゃんは当初、脳腫瘍の治療を受けていたが、助かる見込みが少なく厳しい状況にあった。その中で、ズオンさんはアンちゃんに献体について話をしたことがあったという。

 幼いながらに献体の大切さを理解したアンちゃんは、自らの献体を希望し、18歳未満にも認められている角膜の提供を決意した。アンちゃんの角膜は、患者1000人の中から移植に適した2人に提供された。

 最愛の娘を失って2年が経った現在もズオンさんの悲しみや孤独は消えない。しかし、アンちゃんの写真やビデを見返したり、生前にiPadのメモ機能に書き記した数々の愛情溢れる言葉を毎晩読み返しては気持ちを奮い立たせているという。

 「お母さん、お野菜たくさん食べてお水もたくさん飲んでね。睡眠薬は使わないでね」、「お母さん大好き、お母さん笑って」、「お母さん大好き、お母さん幸せでいてね」。アンちゃんが生前、ズオンさんに秘密で記した言葉だ。

 「娘への想いや悲しみに孤独がなくなることはありませんが、娘が残した言葉を胸に、たくさんの人に幸せをもたらしたいという娘の遺志を継いで前に進むだけです」とズオンさんは語る。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 脳腫瘍で亡くなった7歳の少女ハイ・アンちゃんの角膜提供により、角
 ハノイ市の中央眼科病院で2月26日、脳腫瘍で亡くなった7歳のハイ・アンちゃんの角膜が2人の患者の瞳に...

新着ニュース一覧

 店主の一家が次々とこの世を去った後、フン・リンさん(女性)とゴック・リエンさん(女性)は、市場の路地...
 ベトナムの株式市場が21日付けで、インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)による市場分類...
 ベトナムで18日、米アップルの「iPhone 18」シリーズが発売され、全国の主要販売店で初日に数万台が事...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 インドの旅行雑誌「トラベル・アンド・ツアー・ワールド(Travel And Tour World=TTW)」が先般発表した...
 英国タイムアウト誌(Time Out)は16日、毎年恒例の「世界で最もクールな街トップ40(The 40 Coolest Neig...
 建設省は、外国の組織および個人の住宅所有権に関する規定の見直しを進めている。住宅法改正案で、外国...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、ベトナムの石炭火力発電所で...
 日本全国で「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)などが出資するイ...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 韓国の教育企業であるハンエデュテック(Han Edutech)内のOK-TEST職業韓国語能力試験委員会はこのほど、...
 地場タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)はこのほど、不動産開
 政府は9月3日付で、外資系投資家および外資系経済組織の物品売買・関連活動を規定する政令第342号/2026...
 地場のフィットネスチェーン大手であるシティジム(Citigym)は、全社的な事業再編に伴い、10月1日付けで...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の電
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年8月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲7.5...
トップページに戻る