脳腫瘍で死亡した7歳の少女、角膜提供し患者2人の瞳に光

2018/03/03 06:08 JST配信

 ハノイ市の中央眼科病院で2月26日、脳腫瘍で亡くなった7歳のハイ・アンちゃんの角膜が2人の患者の瞳に光をもたらした。アンちゃんは2017年9月に癌が発見され、治療を受けていたが同年2月22日に亡くなった。医療機関の幹部であるアンちゃんの母親はアンちゃんの献体を希望し、18歳未満で認められている角膜の提供を決意した。

(C) Trung tam dieu phoi ghep tang, Dan Tri
(C) Trung tam dieu phoi ghep tang, Dan Tri

 22日の昼、ベトナム臓器提供センターに1本の電話が入った。7歳3か月の少女が脳腫瘍の治療中だが助かる見込みは少なく、家族は献体を希望しているという内容だった。そして、同日中にアンちゃんの遺体が同センターへ搬送され、角膜提供が行われた。

 献眼手術を前に、アンちゃんの母親はまるで眠る天使のようなアンちゃんの額にキスをして「ほかの患者さんに光をプレゼントしましょうね」と話しかけた。そして術後にはアンちゃんを見つめながら「お母さんはあなたを誇りに思うわ」と幼い娘を労った。摘出されたアンちゃんの角膜は移植手術に向けて中央眼科病院のアイバンクで保管された。

 同病院では角膜移植を希望する患者1000人の書類から移植に適した患者2人を選定し、2月26日に角膜瘢痕の患者(女性・73歳)と遺伝性角膜混濁の患者(男性・42歳)へ移植された。いずれの患者も経過は良好だという。

 現在ベトナムには全盲の視覚障がい者が30万人おり、このうち1000人が移植を希望している。一方で角膜提供者は非常に少なく、その数は2007年から現在までに全国の15省・市で421人にとどまっている。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市チョーライ病院は17日、脳死の男性患者Hさん(38歳)から提供された臓器の移植手術を6人の患...
 2018年2月に脳腫瘍により7歳の若さで亡くなり、角膜移植を希望する患者2人に角膜を提供したハイ・アン...
 不慮の事故で脳死となった息子を「生かす」ため、ハノイ市に住むカン・ティ・ガンさん(女性・59歳)は、...
 「ミスワールド・ベトナム2019」の大使を務めるドー・ミー・リンさんが16日、ホーチミン市チョーライ病...
 脳腫瘍で亡くなった7歳の少女ハイ・アンちゃんの角膜提供により、角
 ハノイ市の中央眼科病院の報告によると、ベトナムにおける失明者の数は約40万9000人に上り、その3分の1...
 ホーチミン市のチョーライ病院は21日、脳死患者から複数の臓器を摘出し、6人に移植したと発表した。摘...
 親が亡くなったとき立派な墓をつくるのは子の務め――。常識的にはそう考えられている。しかしメコンデル...

新着ニュース一覧

 政府は、付加価値税(VAT)法の施行をガイダンスする政令第181号/2025/ND-CPの一部を改正・補足する政令...
 米国通商代表部(USTR)はこのほど、貿易相手国の知的財産権の保護と執行に関する「2026年版スペシャル30...
 インド海軍の艦艇「INSサガルドワニ(INS Sagardhwani)」が5日~8日の日程で、南中部地方カインホア省の...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフラン...
 ホーチミン市人民裁判所は7日、麻薬の違法売買や所持の罪に問われていた麻薬ルート元締めのグエン・テ...
 「豚骨麺屋一番軒」や「肉汁餃子のダンダダン」などの飲食店運営や食品販売などを手掛ける株式会社ベス...
 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、グリーン成長や持続可能な開...
 7日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により上昇し、史...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は5日から7日にかけてインドを国賓訪問し、ナレンドラ・モディ首相および...
 配車アプリを展開する地場Beグループ(Be Group)は、5月8日より各種サービスの料金を+2~11%引き上げる...
 インドネシアのフィンテック企業クレディボ(Kredivo)は6日、ベトナムのデジタル銀行ティモ(Timo)の買収...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、2025年末時点で15歳以上の国民の銀行口座保有率が約89%に達した...
 レ・ミン・フン首相はこのほど、戦略的技術および戦略的技術製品のリストを定めた決定第21号/2026/QD-T...
 インドにおける2026年1~3月期の電気自動車(EV)販売台数ランキングで、ベトナムのEVブランドがトップ4...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の子
トップページに戻る