4年間で600万人余りが貧困から脱却、貧困世帯率は2.75%に

2020/12/14 15:31 JST配信

 「ベトナムはこの4年間に600万人余りが貧困から、200万人余りが準貧困から抜け出しており、国際社会から貧困削減の効果的なモデルとして評価されている」。11日にオンライン形式で開かれた2016~2020年期貧困削減全国総括会議で、ダオ・ゴック・ズン労働傷病兵社会相が発表した。

(C) baodansinh
(C) baodansinh

 全国の貧困世帯率は2010年に14.2%だったが、2015年に4.25%、2019年には3.75%まで減少した。2015~2019年に年平均▲1.53%減少したことになり、2020年は2.75%になると予測されている。

 成果を示す一方でズン氏は、貧困削減の結果はまだ安定しておらず、貧困層に逆戻りする再貧困化現象が、山岳地や少数民族が多く居住する地域、洪水などの自然災害が多発する地域で発生していると指摘した。2016~2019年の年平均再貧困化率(貧困脱却世帯に占める比率)は4.09%に上る。

 貧富の格差をはじめ、地方間の基本的社会サービスや市場にアクセスできる条件、雇用条件などの格差は依然として縮小していない。特に北部や中部高原の山岳地帯では、貧困世帯率が50%を超える地域が多い。少数民族の貧困世帯数の全国のそれに占める比率は58.53%(2019年)に上っている。

 

[Tuoi Tre 11:17 11/12/2020, 13:38 11/12/2020,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 労働傷病兵社会省が発表した2022~2025年期の多次元貧困基準に基づく2024年の貧困・準貧困世帯調査結果...
 ホーチミン市労働傷病兵社会局がこのほど発表した「2021~2025年期の持続可能な貧困削減プログラム」実...
 労働傷病兵社会省はこのほど、2016~2020年に適用した貧困基準に基づく2021年における貧困世帯および貧...
 労働傷病兵社会省は、2021年~2025年に適用する新たな貧困基準に関する政令草案を政府に提出し、「最低...
 グエン・スアン・フック首相はこの度、持続的な貧困削減に関する2016年~2020年の国家目標プログラムを...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る