保健省は12日、新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの製造技術移転の条件について、ある地場製薬会社が米企業と交渉中と明らかにした。このワクチンの保管温度は2~8度で、1回の接種で強い免疫効果が得られるとされる。第1期・第2期臨床試験は終了済みだ。
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地場製薬会社の工場は年産能力1億~2億回分で、今年10~12月または来年1~3月期の生産開始を予定している。交渉中の米企業の名称は、今のところ明らかにされていない。
保健省によると、第1ワクチン生薬製造会社(Vabiotech)もワクチン生産技術の移転について日本企業と交渉している。同社はロシア製ワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」の技術移転に関して既に合意に達している。2段階の技術移転で、最終的に年1億回分のワクチンを生産できるようになる。
国内ではナノゲン社(Nanogen)と保健省傘下のワクチン医学生物学研究所(IVAC)がワクチンを開発中だ。ナノゲンの「ナノコバックス(Nanocovax)」は第3期臨床試験が今月10日に始まったばかり。IVACの「コビバック(Covivac)」は第1期臨床試験を実施中だ。