ベトナムの少数民族であるタイ(Thai)族の民族舞踊「ソエタイ(Xoe Thai)」が15日、フランス・パリで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第16回政府間委員会で無形文化遺産に登録された。
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ユネスコは「ソエタイはタイ族の世界観や宇宙観を反映しており、テト(旧正月)や祭り、慶事などの機会に演じられる。また、年齢や性別、社会的な地位、職業、民族などの区別なく、全ての人に開かれている」と評価した。
ソエタイはタイ族の人々の労働の中から生まれ、西北部地方(ディエンビエン省・ライチャウ省・ソンラ省・イエンバイ省)で暮らす各少数民族をつなぐものになっていった。
ソエダンスには、輪になって踊る輪舞ソエ、儀式ソエ、上演ソエの3種類があるが、輪舞ソエが最も一般的だ。儀式ソエと上演ソエは、使う小道具によってソエカン(スカーフ)やソエクアット(団扇)、ソエノン(円錐形の葉笠)などと呼ばれている。
ベトナムでは、ソエタイのほか、少数民族ムオン(Muong)族の儀式とバーチュアスー廟祭り、複数の少数民族の民謡テンの儀式、綱引き、伝統歌謡ハット・ソアンなどが無形文化遺産に登録されている。