KOICA、クアンチ省にリハビリセンター設立 ベトナム戦争による障がい者を支援

2022/01/26 14:45 JST配信

 韓国国際協力団(KOICA)はこのほど、北中部地方クアンチ省人民委員会と「障がい者総合リハビリセンター設立事業」で提携した。

イメージ画像
イメージ画像

 「障がい者総合リハビリセンター」は、地雷や不発弾、枯葉剤で被害を受けた障がい者がリハビリを受ける施設となる。KOICAは今年から2026年までに計1200万USD(約13億8000万円)を投じて、同地域に延べ床面積4800m2、地上4階建てのセンターを建設する予定だ。

 これと同時に、リハビリ用設備の支援、理学療法士や言語聴覚士、社会福祉士などリハビリに必要な人材の育成、同センターのスタッフを含む計約400人の保健福祉従事者を対象とした教育などを推進する。

 さらに住民や企業を対象に、障がい者への意識改善に向けたキャンペーンの展開も予定している。一方、障がい者に対してはリハビリのほか、職業相談や製菓・製パン、工芸などの職業訓練を通じた経済的独立支援活動も行う。

 KOICAによると、クアンチ省は南北ベトナムの非武装地帯(DMZ)だった地域を含み、ベトナム戦争時には熾烈な戦いが繰り広げられた。その影響は今も残っており、2021年末時点で同省の人口約61万3000人のうち2万9000人が身体や視覚、聴覚などに障害を持っているという。障がい者の居住率は、ベトナムの全省・市中で最も高い。枯葉剤の影響により、満16歳未満の障がい者も約7000人に達している。

[韓国国際協力団報道資料 18/01/2022, S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 韓国国際協力団(KOICA)はこのほど、国連開発計画(UNDP)と協力し、南中部沿岸地方ビンディン省、同クア...
 韓国国際協力団(KOICA)は5日、国連開発計画(UNDP)、ベトナム国家地雷対策センター(The Vietnam Nationa...
 国防省と韓国国際協力団(KOICA)は14日、「ベトナム戦争後の地雷・不発弾による被害克服のためのベトナ...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る