日本で働くベトナム人に「物価上昇」と「円安」のダブルパンチ

2022/06/23 14:23 JST配信

 日本で起きている値上げラッシュに、日本で暮らすベトナム人達は、支出を切り詰めるだけでなく、実家への仕送りも減らさざるを得ない状況にある。

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 静岡県静岡市に暮らすタイさん(22歳)は、この4か月半ほど、実家への仕送りができずにいる。北部紅河デルタ地方ハイズオン省に住む5人家族を支える彼は普段、働いて得た月給を、日本での生活費に使うほかは、ベトナムに仕送りしているのだが、このところの値上げラッシュと円安で、仕送りを躊躇せざるを得なくなった。家族からは仕送りをせがまれているのだが、貯金が減ったことに加えて円安でVND換算すると仕送り額が目減りしてしまうため、もう少し貯金をして、まとまったお金を送りたいのだそうだ。

 タイさんによると、日本ではこの数か月にわたって値上げが続いている。「いろいろなものが50~60円くらい上がった」そうで、一見すると大きな値上げではないようにも思えるが、あらゆる支出をしっかりと考えなくてはならない日本で生活するベトナム人労働者にとっては、大きな問題なのだという。「交通費も10円ほど上がりました。日本に渡って3年近くになりますが、交通費が上がったのは初めてです」とタイさんはため息をつく。

 また三重県に住む女性フエンさんによると、これまで食費が月2万円程度で済んでいたところ、今は2万7000円程度は必要になり、スーパーの売り場を何度も行きつ戻りつ、値札とよくにらめっこをして買い物しなければならなくなった。

 値上がりしたのは食品ばかりでなく、「電気、水道、ガス代は毎月約2万円程度でしたが、今は2万4000~2万5000円は払っています。いま日本に行くことを検討している人は、よく考えた方がいいですね」とフエンさんは話し、「お寿司も1貫2000VND(約12円)ほど値上がりしました」と付け加えた。

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