ニャットクオン談合事件、ハノイ市人民委元主席が控訴審で1年の減刑 賞状85枚提示

2022/07/15 14:13 JST配信

 携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営していたニャットクオン貿易・技術サービス(Nhat Cuong Trading & Technical Services)による密輸密売やマネーロンダリング、談合などと、これに関連するハノイ市計画投資局での違反事件の控訴審で、同市上級人民裁判所は13日、同市共産党委員会元副書記 兼 同市人民委員会元主席のグエン・ドゥック・チュン被告(男・55歳)の減刑を決めた。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 同事件は、チュン被告が自分の立場を悪用し、計画投資局が事業主を務める「事業登録書類デジタル化事業」を、被告と繋がりがあるニャットクオンの系列企業が落札できるよう介入して国に多大な損失をもたらしたというもの。ニャットクオンは2016年と2017年の2年連続で同事業を「落札」したものの、自社で事業を展開せず、いずれもドンキン社(Dong Kinh)に転売して不正利益を得ていた。

 同市人民裁判所はこれに先立つ2021年12月に開かれた一審裁判で、同事件の被告7人に有罪判決を下した。このうち、チュン被告は公務執行にあたり役職・権限を乱用した罪に問われ、禁固3年の判決を言い渡された。同被告を除く6人はいずれも罪状を認めた。

 被告7人のうち、チュン被告を含む3人が一審判決を不服として控訴。同市上級人民裁判所は今回の裁判で、チュン被告について、◇同被告が反省し罪状を認めたこと、◇本人が在任中に多くの賞状を授与されたこと、◇被告が重病を患っていることなど、酌量すべき事情があるとして、同被告に対し、1年の減刑を認め、禁固2年の判決を下した。計画投資局の元幹部2人は、それぞれ禁固2年8か月(10か月の減刑)、禁固3年(1年6か月の減刑)を言い渡された。

 チュン被告の家族は被告の減刑を求めるため、被告と家族が国や地域社会に貢献してきたことを証明する賞状を85枚提示したという。

 チュン被告はこのほか、別の2件の刑事事件にも関与している。チュン被告の指示のもとで側近らが捜査書類を略奪した事件の非公開裁判(2020年12月)で禁固5年、ハノイ市人民委員会傘下のハノイ下水排水社(Hanoi Sewerage And Drainage)が市内の湖水浄化処理のためとして競売入札を行わずにチュン被告の裏会社から水処理薬品を高価格で購入した汚職事件の控訴審の裁判(2022年6月)で禁固5年の判決を言い渡されている。被告は3つの事件で合わせて12年の禁固刑の判決を受けている。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 3つの違反事件に関与し、有罪判決を受けて服役中のハノイ市共産党委員会元副書記 兼 同市人民委員会元...
 ベトナム共産党の最高指導機関である政治局は15日、チャン・シー・タイン国家会計監査委員長を、ハノイ...
 ハノイ市人民委員会傘下のハノイ下水排水社(Hanoi Sewerage And Drainage)が、市内の湖水浄化処理のた...
 携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営するニャットクオン貿易...
 携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営するニャットクオン貿易...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市ベトナム国際金融センター(VIFCホーチミン=VIFC-HCMC)、大手物流港湾会社
 建設省はこのほど、東北部地方クアンニン省のバンドン国際空港に関する、2050年までを視野に入れた2021...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 政府は、疾病予防法の一部条項の詳細と施行に関する政令第165号/2026/ND-CPを公布した。同政令は7月1日...
 故ホー・チ・ミン主席が産声を上げ、幼少期を過ごしたまさにその場所が、ホー主席の生涯と革命の軌跡に...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 中国の自動車大手である吉利汽車(ジーリー=Geely Automobile)傘下のスポーツカーブランド「ロータス・...
 公安省傘下出入国管理局は22日、ホーチミン市タンソンニャット国際空港で乗客の荷物を盗んだとして、ロ...
 横浜ダイヤビルマネジメント株式会社(神奈川県横浜市)が運営するショッピングモール「横浜ベイクォータ...
 米インターネット通販大手アマゾン(Amazon)は、ベトナムで低軌道衛星インターネットサービスの展開に向...
 5月30日(土)・31日(日)の両日に東京都渋谷区の代々木公園イベント広場で開催される「ベトナムフェステ...
 ベトナム近代絵画のパイオニアとして知られる画家ナム・ソン(Nam Son、本名:グエン・バン・トー)の絹...
 エンターテインメント施設の運営などを手掛ける韓国のテンCL(TenCL)はこのほど、ホーチミン市にアミュ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、2025年の業績を発表...
 ホーチミン市民事執行機関は21日、華人系不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)の元会長である...
トップページに戻る