1~6月期のスト件数、前年同期比+22%増 賃上げ遅延で生活困窮

2022/07/19 17:55 JST配信

 ベトナム労働組合総連盟が先般発表した報告によると、2022年1~6月期に全国で発生したストライキの件数は前年同期比+21.6%増(+19件増)の107件へと大幅に増加した。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 ストライキの原因として、収入の減少や生活必需品の高騰、最低賃金の引き上げの遅延により労働者の生活が困窮したこと、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する補助金の支払い遅延を労働者が不満としたことなどが挙げられる。

 民間セクターの最低賃金は2020年1月1日に引き上げられて以来、2022年6月30日まで新型コロナウイルス感染症の影響により据え置かれていた。

 一般労働者向け地域別最低賃金引き上げに関する政令第38号/2022/ND-CP(7月1日施行)に従い、労働者の月額最低賃金は2022年7月1日から、以前より+6%相当増の18万~26万VND(約1060~1530円)引き上げられた。

 多くの企業は同政令に従い、7月に入ってから労働者の賃上げを実施した。しかし、業績が伸びているにもかかわらず新型コロナを口実に賃上げを実施しなかったり、福利厚生制度を削減したりする企業もあり、労働者に不満を抱かせているという。

 こうした中、労働組合は労働者の権利を保護して労使関係を安定化すべく、双方間の話し合いを積極的に推進している。

 なお、7月1日以降の地域別の月額最低賃金は以下の通り。

◇第1種:468万VND(約2万7500円)

◇第2種:416万VND(約2万4500円)

◇第3種:364万VND(約2万1400円)

◇第4種:325万VND(約1万9100円)

[Thanh Nien 16:31 14/07/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 7月1日から地域別最低賃金が月額+18万~26万VND(約1050~1500円)引き上げられたものの、労働者との合意...
 2022年1~3月期に発生したストライキの件数は前年同期比+40%増の64件に急増した。賃上げや手当、給食...
 国家賃金審議会が12日に決定した2022年の一般労働者向け地域別最低賃金引き上げ案について、多数の労働...
 北中部地方ゲアン省と同ハティン省にある履物メーカーと電子メーカーの計3社の工場で15日午後から昇給...
 北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡ジエンチュオン村(xa Dien Truong, huyen Dien Chau)にある外資系履...
 北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡ジエンチュオン村(xa Dien Truong, huyen Dien Chau)にある外資系履...
 北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡ジエンチュオン村(xa Dien Truong, huyen Dien Chau)にある外資系履...
 東南部地方ドンナイ省ビエンホア市ホアアン街区(phuong Hoa An)にある台湾系履物メーカー「ポーチェン(...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る