ホーチミン市直轄のトゥードゥック市にあるズオンバンティ高校の女性校長がLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティー)の生徒を差別する発言をしたとしてSNS上で問題となっている。
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それによると、同校のグエン・ティ・タイン・チュック校長は、各クラスの担任に対して、性に問題を抱える生徒たちを“通常の生徒”たちと分けて別々に座らせるよう、モバイル無料通話・メッセージアプリ「Zalo(ザロ)」の個人アカウントから指示した。
同校長はこの中で、◇余っている机を活用して大柄な生徒が一つの机を2人で使用しなくて済むようにすること、◇午前中は照明の使用を50%とすること、◇カーテンを開けて換気を良くし、太陽光を取り入れること、◇エアコンの使用は午前9時以降とすること、など多くの指示を出した。
さらに続く第2項目では、男女同士で一つの机を一緒に使用しないこと、特に、性に問題を抱える生徒は別の場所に座らせること、との指示があった。これを知った多くの人々は、同校長について、性差別主義者で、教育の場に相応しくない人物と批判している。
これに対し、同校長は、年初から多くの生徒たちが友情以上の関係を持ち、不適切な関係を築いているため、生徒を守る措置を講じる必要があったと主張。「性に問題を抱える」という表現については、友情を超えた不適切な関係を築いている生徒を指しており、性差別を意味するものではないと釈明した。