路上ガソリン販売店が乱立、ガソリンスタンドでは供給不足

2022/11/08 06:49 JST配信

 ハノイ市ホーチミン市など複数の省・市では、石油関連製品の供給不足により、ガソリンスタンドで石油製品を購入することが難しくなっている。こうした状況を受け、最近、都市部の幹線道路の至る所に「路上ガソリン販売店」が乱立している。

(C)tuoitre
(C)tuoitre

 販売店と言っても、道路脇にプラスチック製の椅子を置いて、その上にガソリンの入った1L・2L入りのプラスチック製容器を載せるだけの簡易的なものだ。路上の喫茶店やバイク修理店が副業として売っていることが多い。

 例えば、ハノイ市ではバーディン区を通過する全長約1.7kmのグエンタイホック(Nguyen Thai Hoc)通りに、20か所もの路上ガソリン販売店が軒を連ねている。値段は1L当たり2万5000~3万VND(約146~175円)となっている。

 こうした状況を受け、同市人民委員会は、市内各レベルの自治体に対し、防火安全対策の実施に向けて、管轄地域内での石油製品の違法販売に対する取り締まりを強化するよう指導した。

 なお、石油・ガス販売分野における違反の処分に関する政令第99号/2020/ND-CPによると、山岳地帯などの遠隔地で活動する人民軍傘下の業者を除き、瓶やポリタンクなどの容器、またはハンドポンプを使用してガソリンなどの石油関連製品を販売する行為に対し、300万~500万VND(約1万7500~2万9000円)の罰金を科すと規定されている。

 同規定について商工省は、「瓶・ポリタンクなどの容器やハンドポンプを使用してガソリンを販売する行為に対しては罰金を科すが、製粉機やモーターボートなどを動かす際にも石油製品を必要とするため、人々が瓶・ポリタンク入りのガソリンを購入することは禁止していない」と説明している。

[Tuoi Tre 15:27 05/11/2022, 14:38 05/11/2022 / Nguoi Lao Dong 13:29 07/11/2022 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 財政省は、石油製品の基準価格(石油製品の小売価格を形成するための価格)の算出に用いられる、海外から...
 ホーチミン市を中心とする南部各地で、石油関連製品の供給不足により多くのガソリンスタンドが営業を一...

新着ニュース一覧

 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年...
 2025年大阪・関西万博のベトナムパビリオンが、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム共産党トー・ラム書記長は4日、私的経済(民間セクター)の発展を促進する政治局の決議第68号-NQ...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 地場CTグループ(CT Group)傘下のCTセミコンダクター(CT Semiconductor)はこのほど、東南部地方ビンズオ...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は5日、ドイツのエネ
 ラオス・ベトナム国際港(Lao Viet International Port)はこのほど、北中部地方ハティン省キーアイン郡...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジ...
 ファム・ミン・チン首相は5日に開催された第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議の開幕式で、ベトナ...
 ルオン・クオン国家主席はハノイ市の国家主席府で5日、ベトナムを公式訪問中のスリランカのアヌラ・ク...
 国家交通安全委員会によると、4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う4月30日から5月4日まで...
 ベトナム国家観光局のデータ(速報)によると、4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う4月30日...
 住友商事株式会社(東京都千代田区)は、同社100%子会社のバンフォン・パワー(Van Phong Power)の出資持...
トップページに戻る