米国国際開発庁(USAID)は7日、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港西側の敷地37haのダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトの一環として、除染作業が完了した敷地2.9haをベトナム国防省防空空軍部隊に引き渡した。
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式典には、国防次官のホアン・スアン・チエン上将や防空空軍部隊副司令官のブイ・アイン・チュン少将、ドンナイ省人民委員会のカオ・ティエン・ズン主席、USAIDのサマンサ・パワー長官や在ベトナム米国大使館のマーク・ナッパー大使らが出席した。
今回引き渡された敷地で処理された汚染土壌は1万9320m3となっている。敷地には、表面侵食を防ぐ目的で引き渡し前に草が植えられた。防空空軍部隊は引き渡しを受けた後、敷地内に植樹し、友好公園を落成した。
また、USAIDとベトナム国防省はこの席で、ビエンホア空港でのダイオキシン汚染土壌の除染に関する総額7300万USD(約100億円)の新規契約を発表した。契約により、米国の環境修復企業であるネルソン・エンバイロメンタル・レメディエーション(Nelson Environmental Remediation)は、汚染土壌を除染するための処理施設を設計・建設・運営する。
USAIDは2019年、ビエンホア空港西側の敷地37haの引き渡しを受け、ダイオキシン除染プロジェクトを開始した。10年かけて50万m3の汚染土壌を処理する予定で、第1期の2025年までの5年間で合わせて15haを処理する。費用総額は4億5000万USD(約620億円)に上る。
双方は南中部沿岸地方ダナン市ダナン国際空港の敷地32haのダイオキシン汚染土壌除染プロジェクトを2018年11月に完了している。ビエンホア空港西側の敷地37haのダイオキシン除染プロジェクトでは、除染処理が必要な土壌の量はダナン国際空港の4倍にも相当する。