東北部地方カオバン省で11月上旬にカンガルーの一種であるワラビー4匹が保護された件に関連し、地場ベトナム・オーストラリア冷蔵電気電子グループ(カンガルー=Kangaroo、ハノイ市)は、ワラビーたちの飼育にかかる費用を補助すると発表した。
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カンガルー社は浄水器や家庭用品、キッチン機器、衛生機器などの生産販売を手掛けており、北部紅河デルタ地方フンイエン省でベトナム最大規模の浄水器生産工場を展開している。
ワラビーはベトナムに生息しておらず、輸入も認められていないが、このほどカオバン省の道路脇で草を食んだり、飛び跳ねたりしているところを森林警備隊と地元住民によって捕獲された。
ワラビーたちは16日から西北部地方ラオカイ省ホアンリエン国立公園傘下のホアンリエン生物保護開発センターで保護されている。
カンガルー社は既に、同センターとの間でワラビーたちの飼育支援に関する協力覚書を締結した。同社は年間6000万VND(約36万4000円)を支給する。また、同社は同センターに対し、見返りとしてメスのワラビー1匹を「カンガルー・ウェイ(Kangaroo Way)」と命名するよう提案した。
なお、同センターは、公表された文書に基づき、保護されたワラビーへのケアを提供する。長期的には、国際機関と連携して研究・保存を行う予定となっている。ワラビー密輸の疑いをめぐり、同郡森林警備隊は引き続き当局の捜査に協力していく方針だ。
動物専門家によると、今回保護されたのは、双前歯目カンガルー型亜目カンガルー科に属する動物「ワラビー」。ワラビーはオーストラリアとニューギニアに生息する動物で、ペットとしても人気があるという。