- ハノイが世界最悪の大気汚染都市に
- 大気質指数(AQI)257でワースト1位
- PM2.5濃度はWHO許容基準の38倍
市内全体が濃霧に包まれた2日朝のハノイ市では、視界が大きく制限されたことから、至る所で警察が交通整理を行っていた。濃霧に加え、市民は大気汚染の深刻化も感じており、今朝のハノイ市は、世界で最も大気汚染が酷い都市となった。
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スイス企業「IQAir」によると、今朝のハノイ市は、大気汚染の程度を示す大気質指数(Air Quality Index=AQI)が257を記録し、ワースト2位:サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の208、ワースト3位:ダッカ(バングラデシュ)の187を大きく引き離して、断トツのワースト1位だった。
AQIは、◇緑(0~50):良い、◇黄(51~100):並、◇橙(101~150):敏感なグループにとっては健康に良くない、◇赤(151~200):健康に良くない、◇紫(201~300):極めて健康に良くない、◇栗色(301~500):危険の6段階で評価している。
ハノイ市の大気中の主な汚染物質はPM2.5(微小粒子状物質)で、今朝の濃度は191.7µg/m3となっており、世界保健機関(WHO)が推奨する年間平均の許容濃度の38倍にも上っている。