70年以上前に放棄された仏軍戦車、ベトナム軍事歴史博物館で展示

2026/06/06 09:14 JST配信

 ハノイ市にあるベトナム軍事歴史博物館はこのほど、70年以上前の「ホアビン作戦」でベトナム軍と人民が戦利品として獲得したフランス軍の「M5軽戦車(スチュアート)」の受領式を開催した。

(C) tienphong
(C) tienphong

 「ホアビン作戦」は、1951年12月10日から1952年2月25日にかけて行われた、フランスのホアビン占領に対するベトナム独立同盟会(ベトミン)の反抗作戦だ。

 この戦車は、現在の北部地方フート省での「トゥーブーの戦い」でベトナム軍によって撃破され、河川敷に放棄されたフランス軍の戦車2両のうちの1両だ。

 2005年5月、旧ハタイ省バービー郡の住民の船がソンハー村落(thon Son Ha)付近のダー川(song Da)を航行していた際に障害物に衝突したことで発見された。残る1両はトゥーブー戦勝記念碑に展示されている。

 戦車は引き揚げ後、旧ハタイ省文化情報センターでの展示を経て、同省のハノイ市への合併に伴いハノイ博物館へ移管され、2010年より屋外展示された。その後、旧バービー郡(現在のハノイ市クアンオアイ村)人民委員会へ引き渡され、現地で展示されていたが、歴史的遺物の有効活用のためにベトナム軍事歴史博物館で長期展示されることとなった。

 同戦車は米国で製造され、1942年から1944年にかけてフランスへ供与された。上部に操縦室と砲身を備え、車体は中空の長方形構造となっている。下部には4つの固定連結車輪を有する履帯が装備されている。

 ハノイ市タンロン大通り沿いにあるベトナム軍事歴史博物館は、2024年11月1日に開館した。同館は15万点以上の展示物を保管しており、戦闘機「MiG-21」2機(機体番号4324、5121)、戦車「T54B」(車体番号843)、「ホーチミン作戦の戦闘決意地図」といった4つの国宝も含まれる。

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