メコンデルタの長寿の村、その秘訣は洪水がもたらす

2005/09/22 08:06 JST配信

 メコンデルタ地方・アンザン省に長寿の村として知られるニョンミー村がある。村はハウ河の川岸にある貧しい村で、途中小さな木製の渡し舟で渡る。今回はメコンデルタで一番の長寿村であるニョンミー村を訪問する。

 フェリーを降りニョンミー村へ到着すると、まずドアン・バン・チャンさん(111歳、男性)宅に向かった。家に近づくと元気よくチャンさんが手を振っているではないか。チャンさんは75歳から85歳になる息子・娘たちと仲良く暮らしていた。

 チャンさんは我々の手を引き、親友のグエン・ティ・タインさん(115歳・女性)宅を案内してくれた。タインさんは村最高齢の115歳、現在は高齢のため記憶力が弱くなったがまだまだ元気だ。以前、省の人民委員会の委員長がギネスブックに登録しようとタインさんに打診したが、あいにくタインさんは洪水で出生に関する書類をすべて流されてしまったため、断念した。しかし、親友で111歳のチャンさんは「おらが子供の頃からタインさんの方が姉貴だったから、115歳は間違いない。」と太鼓判を押す。

 次にホアンさん(100歳、男性)を訪ねようと自宅まで行くと、庭で畑仕事をする老人あり。聞いてみるとやはりホアンさん。100歳でもまだ現役で畑仕事をしていると言う。こんな3人に長寿の秘訣を聞いてみたのだが、答えは、川魚、豚の心臓、それに野菜を毎日かかさず食べることだという。またお酒もおちょこに半分程度がよいのだとか。皆さんの元気は、質素な生活が育んだ自然の賜物のようであった。

 このあとニョンミー村人民委員会を訪問したところ、この村には90歳~115歳まで67人のお年寄りが今でも元気に生活しており、そのうち14人が100歳以上だという。今回このニョンミー村を案内してくれたニョンミー村人民委員会・社会労働部門担当のニャンさんは、村から帰る小さな木製の渡し舟中でこう言っていた。「ここは洪水の多いところだが、洪水は多くの魚をもたらしてくれる。この魚が長寿の秘訣なのかもしれないね」。

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