愛する子供たちのために 努力を惜しまない女性起業家

2012/07/01 08:04 JST配信

 紅河デルタ地方ナムディン省の小さな村に住むある女性が、フランスで開かれたUNESCO(国際連合教育科学文化機関)の会議で少額資金から事業を成功させた人に贈られる国際的な賞をベトナム人で初めて受賞した。彼女の名前はズオン・ティ・トゥイエット。村でも有名な金属部品製造会社の女社長の人生は初めから順風満帆だったわけではない。

(c)www.dddn.com.vn
(c)www.dddn.com.vn

 トゥイエットさんは貧しく厳しい生活をおくっていた時の頃のことを振り返ってこう語る。「夫は近所の工場で技術者として働いていましたが、夫の稼ぎだけでは生活できませんでした。そこで私は小さいころからおもちゃがわりに遊んでいた鉄くずを集めて収集業者へ売ることを始めました。しかし、いくら二人で一生懸命働いても生活は一向に楽にならず、二人の子供には随分苦労をかけてしまいましたね。上の子は9歳になると学校も行かずに働いて、私たちを助けてくれました。下の6歳の息子は親戚の家に預けざるを得ず、淋しい想いをさせてしまったものです」

 そんなトゥイエットさん一家に転機が訪れたのは同じ村に住む友人の話を聞いた時だった。その友人は婦人会の基金からわずかなお金を借りて小さいながらも店を出すことができたという。その基金を使ってトゥイエットさんも事業を興してみてはどうかと勧められたのだ。

 彼女は3日3晩悩んだ。もちろん夫にも相談をした。今のままの苦しい生活を続けるわけにはいかない。なにより、子供たちにこれ以上負担をかけるわけにはいかない。しかし、事業を興すには大きなリスクが伴う・・・。悩みに悩んだ挙句、トゥイエットさんはわずか50万ドン(約1900円)の資金を借りて事業を興す決心をした。自分たちが苦労してもいい。とにかく子供たちのために精一杯がんばるしかないと。

前へ   1   2   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市の靴メーカーであるビナザイ(Vina Giay)株式会社のブー・バン・チャム代表取締役は、幾度...

新着ニュース一覧

 政府は、付加価値税(VAT)法の施行をガイダンスする政令第181号/2025/ND-CPの一部を改正・補足する政令...
 米国通商代表部(USTR)はこのほど、貿易相手国の知的財産権の保護と執行に関する「2026年版スペシャル30...
 インド海軍の艦艇「INSサガルドワニ(INS Sagardhwani)」が5日~8日の日程で、南中部地方カインホア省の...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフラン...
 ホーチミン市人民裁判所は7日、麻薬の違法売買や所持の罪に問われていた麻薬ルート元締めのグエン・テ...
 「豚骨麺屋一番軒」や「肉汁餃子のダンダダン」などの飲食店運営や食品販売などを手掛ける株式会社ベス...
 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、グリーン成長や持続可能な開...
 7日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により上昇し、史...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は5日から7日にかけてインドを国賓訪問し、ナレンドラ・モディ首相および...
 配車アプリを展開する地場Beグループ(Be Group)は、5月8日より各種サービスの料金を+2~11%引き上げる...
 インドネシアのフィンテック企業クレディボ(Kredivo)は6日、ベトナムのデジタル銀行ティモ(Timo)の買収...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、2025年末時点で15歳以上の国民の銀行口座保有率が約89%に達した...
 レ・ミン・フン首相はこのほど、戦略的技術および戦略的技術製品のリストを定めた決定第21号/2026/QD-T...
 インドにおける2026年1~3月期の電気自動車(EV)販売台数ランキングで、ベトナムのEVブランドがトップ4...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の子
トップページに戻る