大女優タイン・ガー殺害から40年、「舞台の女王」の人生をたどる【前編】

2018/12/09 05:52 JST配信

 タイン・ガーは芸能一家で、母親のトーはバウ・トー(Bau Tho)の芸名で活動し、養父はナム・ギア(Nam Nghia)、異父の弟はバオ・クオック(Bao Quoc)、甥はフウ・チャウ(Huu Chau)とフウ・ロック(Huu Loc)と、それぞれ名だたる俳優・女優が揃っている。

(C) nguoiduatin、タイン・ガー
(C) nguoiduatin、タイン・ガー
(C) nguoiduatin、犯行の再現
(C) nguoiduatin、犯行の再現

 タイン・ガーには2人目の夫であるランとの間に1973年に生まれた息子のファム・ズイ・ハー・リン(Pham Duy Ha Linh)がおり、彼は現在、俳優(コメディアン)として活躍している。

タイン・ガーの女優としての活躍と評判

 タイン・ガーは10歳のころから舞台に立ち始め、養父のナム・ギアが手掛けるタインミン(Thanh Minh)演劇で大成功を収める。12歳のとき、ベトナム文学の物語(詩)「ファム・コン―クック・ホア(Pham Cong - Cuc Hoa)」でファム・コンとクック・ホアの娘役ギー・スアン(Nghi Xuan)を演じ、16歳ごろからはその実力からカイルオンの「花形スター」としてのし上がっていった。

 タイン・ガーは、声質も演技のスタイルも並外れている、と業界で評価されていた。時にエレガントな、時に苦しみや憂いを帯びた、しかしはっきりと感情のこもった歌声で観客を魅了していた。今日に至るまで、彼女の歌声と演技は後の世代が演劇を学ぶにあたってのスタンダードになっている。

 1960~1970年代には、カイルオンの舞台で「女王」と称され、いくつもの賞を受賞するなどした。20年余りにわたる芸能活動の中で、タイン・ガーはカイルオンの歌劇の数々に名を残した。

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[Nguoi Dua Tin 13:00 29/11/2018 / Cong An Thanh pho Ho Chi Minh 15:33 01/12/2018 / Nguoi Lao Dong 13:37 02/12/2018, A]
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