彼女にフラれてボディビルの道へ、ベトナム人青年が日本でチャンピオンになるまで

2022/01/16 10:52 JST配信
2022/01/21 17:50 JST最終更新

 2016年4月、ソンさんは九州国際大学に合格し、経営学を専攻した。大学に通いながらも、ソンさんの頭の中は常にボディビルのことでいっぱいだった。そして2年生になったソンさんは、ボディビルの分野で早くビジネスを始めるため、大学を退学することを決意した。

(C) vnexpress
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 しかし、ビジネスビザで日本に滞在するためには、最低10億VND(約500万円)の資本金で会社を設立する必要があった。家族に隠すことはできず、資金を借りるために故郷に電話したところ激しく反対され、父親のルオン・カオ・コンさんからは「退学するなら二度と故郷に顔を出さないでくれ」と突き放されてしまった。

 最終的にソンさんは親戚や友人から資金を借り、ボディビルダー向けのサプリメントを米国から日本に輸入するビジネスを始めることにした。父親に自分の能力を証明したいと意気込み、初回の輸入分に全ての資金を注ぎ込んで、大勝負に出ることにした。

 しかし、輸入規則を細かく確認していなかったため、商品に含まれる一部の成分が日本で流通が許可されていないものであることが判明し、商品の通関許可が降りなかった。商品を失い、会社は破産の危機に陥った。強制送還の恐怖と10億VND(約500万円)の借金が重くのしかかり、ソンさんは懸命に働いた。

 「ソンはほとんど眠らずに働く日もありました。初めの半年、彼は食費を友人に借りないと生活できない日々でしたが、一度も不満をもらしたことはありませんでした」と、ソンさんの親友であり、一緒に起業もしたグエン・ベト・フォンさんは教えてくれた。

 必死の努力で会社は徐々に軌道に乗り始めたが、それでも利益は少なかった。そこでソンさんは戦略を変え、自分の名前を広めて販売数を増やすことを目指し、2018年6月に大阪で開催された大会に出場した。しかし、初出場となったこの大会で、ソンさんはトップ20にも入ることができなかった。

 「失敗しても、そこから立ち上がらなければ」とソンさんは自身を奮い立たせ、同時にうまくいかなかった原因を探り始めた。それから夜な夜な動画や専門書で研究し、食事の取り方がまだ適切ではなかったことに気づいた。

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