ウクライナから帰国した越僑たちの新生活、母国語を学ぶ子供も

2022/04/17 10:24 JST配信

 ズンさんの2人の子供は上が6歳、下が1歳半で、祖父母のもとに帰るのも今回が初めてだ。「最初の数日は時差に慣れず、子供たちは遅くまで寝ていて疲れた様子でしたが、今は慣れたようです。今、子供たちが学校に通えるよう手続きをしています。教員である母が、孫のために家でベトナム語を教えています」とズンさんは嬉しそうに語る。ズンさん夫婦は子供が言葉を発するようになったころからベトナム語を教えていたため、上の息子はベトナム語を流暢に話すことができ、文字もわかるという。

(C) tuoitre
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 チャンさんの上の息子は中学2年生(日本の中学1年生に相当)で、毎日ウクライナにいる先生とオンラインで勉強している。彼は主にウクライナ語とロシア語を使っており、ベトナム語は話すことができ、読み書きもとりあえずできるが、ベトナム語の授業が理解できるほどではない。

 「息子がベトナムの学校に入学できるよう、ベトナム語を教えているところです。まずは少しずつ慣れさせています」とチャンさん。チャンさんは2人の子供たちの入学手続きを進めており、学校も温かく迎えてくれるため安心している。

 帰国後しばらくゆっくり過ごしたチャンさんは、戦争がいつ終わるかもわからないため、ベトナムで短期の仕事を探している。今は田舎で輸入品の販売ができないか模索しているところだ。

 「商売をするには移動手段が必要ですが、ベトナムでは運転免許証を持っていないので、時間がかかってしまうでしょう。夫はウクライナの運転免許証を持っていますが、ベトナムでは運転席が左側なので、そこから勉強し直さなければならないんです」とチャンさんは笑う。

 一方のズンさん夫婦は、ベトナムに留まるつもりで長期的な仕事を探している。戦争が終結し、国が安全になれば労働者はウクライナに戻れるが、戦争で大きな被害を受けた国が復興するには長い時間と多大なコストがかかるためだ。

 ウクライナの市場で商売をしていたおかげで、ズンさん夫婦は母国に持ち帰る少しばかりのお金を貯めることができた。ズンさんはその資金を使って、母国でお金を稼ぐ方法を模索している。

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