サイゴン動植物園にそびえ立つ樹齢160年・高さ62mの大木

2025/10/26 10:21 JST配信

 1865年末までに、ピエール氏は植物園の面積を20haに拡張し、もともとあった自然の熱帯林に残る「タキアン(ベトナム語名:サオ=sao、学名:Hopea odorata)」、「アピトン(ベトナム語名:ザウ=dau、学名:Dipterocarpus alatus)」、「メンガ(ベトナム語名:ゴードー=go do、学名:Afzelia xylocarpa)」、ビルマカリンなどのさまざまな樹木を保護した。

(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ドライマホガニー
(C) thanhnien、ビルマカリン
(C) thanhnien、ビルマカリン

 ピエール氏はさらに、インド、オーストラリア、アフリカ、日本、インドネシアなどの各地から多種多様な樹木を持ち込んだ。この中には、産業用樹木、日陰樹、果樹なども含まれていた。ピエール氏は、10万点を超える標本と、多数の樹齢100年以上の古木という遺産を残した。

 サイゴン動植物園植物部門長のグエン・ティ・ベー・バーさん(女性)によると、現在も園内では120年から160年の樹齢を持つ貴重なドライマホガニーの木6本を保存しているという。

 中でも樹木番号「1700」のドライマホガニーは、ベトナムで最も大きく、最も古い木とされている。サイゴン動植物園の開園と同じ1864年にアフリカから初めて持ち込まれ、移植された「1700」は、樹齢160年以上、高さ62m、樹冠幅27mで、幹周は12.5mにも達し、「ベトナム遺産樹」に認定されている。

 この木を起点にドライマホガニーの群生が広がっていき、東南部地方ドンナイ省のカットティエン国立公園など、近隣の自然林にも広がった。外来種ではあるが、在来種の生態系への影響はほとんどない。

前へ   1   2   3   次へ
[Thanh Nien 06:00 12/10/2025, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市1区のサイゴン動植物園で暮らすゾウたちは、エリア内を自由に歩き回ることができるだけで...
 ホーチミン市1区にあるサイゴン動物園は、2014年に150周年を迎えた。この動物園はベトナムで最初の動植...
 サイゴン動物園は今年、立て続けにトラの赤ちゃん誕生という喜びに包まれた。2月に5頭、4月に4頭が生ま...

新着ニュース一覧

 東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議および関連会議に出席するため、マレーシアの首都クアラルンプール...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology...
 米国の半導体大手インテル(Intel)は、グローバル生産体制の最適化を進める中で、中米コスタリカ工場に...
 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)のサイゴン動植物園には、樹齢160年余り、高さ62mの「サークー(xa cu)...
 不動産会社マステライズ・グループ(Masterise Group)はこのほど、ホーチミン市人民委員会に対し、同市...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の車内で警備員の男性が若い男2人に...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、心に残る「わたしの好きなベト
 「国連サイバー犯罪条約」の署名開始式が25日と26日の両日にハノイ市で開催された。同条約は、サイバー...
 国会は25日、2021~2026年任期の人事案として副首相2人と大臣3人の承認に関する決議を採択した。副首相...
 マレーシアの首都クアラルンプールで26日、第47回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開幕した。ベト...
 長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」やとんかつ専門店「とんかつ浜かつ」などの飲食店の運営を手掛...
 マレーシアの首都クアラルンプールで26日午後、第28回日ASEAN首脳会議が開催され、ベトナムからはファ...
 マレーシアの首都クアラルンプールで26日午後、第3回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合が...
トップページに戻る