ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)のサイゴン動植物園には、樹齢160年余り、高さ62mの「サークー(xa cu)」の木がそびえ立つ。学名は「カヤ・セネガレンシス(Khaya senegalensis)」で、ムクロジ目センダン科カヤ属に属する外来種で、「ドライマホガニー」とも呼ばれる。
![]() (C) thanhnien、ドライマホガニー |
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![]() (C) thanhnien、ビルマカリン |
サイゴン動植物園のドライマホガニーはベトナム最大だ。園内にはほかにも数多くの古木があり、この地の歴史を見守ってきた「生き証人」となっている。
サイゴン動植物園は、ホーチミン市の「都会の緑の肺」であるだけでなく、100年以上の歴史を持つ貴重な樹木が数多く保存されている場所でもある。ドライマホガニーのほかにも在来種の「ビルマカリン(ベトナム語名:ザンフオン=giang huong、学名:Pterocarpus macrocarpus)」などがあり、歴史的な物語や生物学的な価値、そして自然保護への努力を象徴する存在でもある。
資料によれば、サイゴン動植物園は、もとは自然の熱帯林の上に造られ、1864年に開園した。1865年、フランス人のジャン・バティスト・ルイ・ピエール氏がインドからサイゴン(現在のホーチミン市)に移り住み、植物園(現在のサイゴン動植物園)の責任者になった。
ピエール氏が初代園長に正式に就任すると、フランス領インドシナ3か国とフランス領コーチシナの固有の動植物を収集してフランスへ送る一方で、経済的価値のある外来の樹木を持ち込み、ここで試験栽培を行うようになった。その中から現地の環境に適した種を選び、繁殖を進めた。




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