バクリエウ省:観光客誘致で仏領インドシナ時代のヴィラを改修

2012/06/19 05:36 JST配信

 メコンデルタ地方バクリエウ省バクリエウ市はこのほど、同市を流れるバクリエウ川沿いに立ち並ぶフランス式別荘(ヴィラ)21軒の改修工事を行う計画を発表した。フランス領インドシナ時代の佇まいを蘇らせ、観光客を誘致するのが狙いだ。トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。

(C)Tuoitre
(C)Tuoitre

 これらのヴィラはいずれも約100年前のフランス植民地時代に建設されたフランス式の優雅な建築物だ。ヴィラの中には、南ベトナムのゴ・ディン・ジエム初代大統領の実弟で、大統領顧問を務めたゴ・ディン・ヌーの妻チャン・レ・スアンの実家がある。その他、バクリエウ市図書館として利用されているヴィラもある。図書館の隣にはバクリエウ博物館があり、ここでは同省に住む◇キン族、◇クメール族、◇華僑の文化などを紹介しているほか、2世紀~7世紀ごろに栄えた港市オケオの時代のものとされる出土品を展示している。

 また、同省はバクリエウ公子(バクリエウ省の御曹司)として知られた大富豪チャン・チン・フイ氏の実家だった「バクリエウ公子ホテル」の改修工事を進めている。このホテルの宿泊客は、当時の大富豪一族の生活を体験できるという。さらには、フイ氏の子孫に当たるチャン・チン・ドゥック氏との記念撮影サービスもできるというおまけつきだ。

 バクリエウ公子としてのフイ氏の逸話は幾つかあるが、当時の暮らしぶりを思わせる話を一つ紹介しておこう。ある美しい娘をめぐって、フイ氏とメコンデルタ地方ティエンザン省ミトー市の大富豪レ・コン・フオック氏が競い合ったときのことだ。どちらがより金持ちかはっきりさせようという話になり、持っていた札束を燃やして、先に青豆のチェー(ベトナム風ぜんざい)を煮ることができた方が勝ちというゲームを行ったと伝えられている。

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