ビザ免除期間の30日間への延長を提案、文化スポーツ観光省

2022/12/22 14:55 JST配信

 ファム・ミン・チン首相は21日、国際観光の誘致を促進する会議を主宰した。文化スポーツ観光省はこの席で政府に対し、外国人観光客の査証(ビザ)免除期間を現行の15日間から30日間に延長するほか、国境でのビザ発行を検討するよう提案した。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 グエン・バン・フン文化スポーツ観光相の報告によると、観光市場は徐々に回復しつつあり、特に国内の観光客が増加している。旅行会社の多くが市場に復帰し、宿泊施設の9割以上が通常営業に戻った。夏休みには、東北部地方クアンニン省ハロン市、西北部地方ラオカイ省サパ郡、 南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市、南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島などの観光地における宿泊施設の客室稼働率は95%以上に達したという。

 しかし、ベトナムを訪れる観光者の7割を占める中国など北東アジアのほとんどの国が依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を継続していること、またロシアとウクライナの戦争が続いていることが、ベトナムの観光市場回復のネックになっている。

 それだけでなく、東南アジア諸国のビザ免除措置をめぐる激しい競争にも直面している。例えば、マレーシアとシンガポールが162か国、フィリピンが157か国、タイが65か国の国民に対しビザ免除措置を適用しているのに対し、ベトナムがビザ免除措置の対象としている国は24か国に留まる。多くの東南アジア諸国のビザ免除期間は30~45日間で、90日間としている国もある。

 フン文化スポーツ観光相は、「ベトナムが適用しているビザ免除期間は15日間のみで、周辺諸国に比べて非常に短く、特にヨーロッパのように遠く離れた国々からの観光客の長期旅行のニーズには適していない」との見解を示し、ビザ免除期間の延長や、国境でのビザ発行の必要性を主張した。

 会議ではこのほか、数次ビザの発行や、電子ビザの発行対象国の拡大など、観光業界関係者からも多くの意見が挙がった。

[VnExpress 12:54 21/12/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム公安省は17日、外国人の出入国・トランジット・居住に関する法律の一部を改正・補足すべく草案...
 ファム・ミン・チン首相は15日、観光の発展加速を議題にした全国オンライン会議で、外国人がベトナムに...
 ファム・ミン・チン首相は公安省に対して、観光客の利便性に配慮して、ビザに関する諸政策を見直すよう...
 ベトナム共産党機関紙「ニャンザン(人民)」などがこのほど開いた、2023年の経済と企業の回復をテーマに...
 ホーチミン市観光局はこのほど、同市人民委員会に対し、ビザ免除措置の対象国リストを見直すとともに、...
 公安省傘下の出入国管理局(A08)によると、ベトナムが3月15日から観光市場を開放・正常化し、新型コロナ...
 政府がこのほど承認した2022~2026年のベトナム観光開発計画によると、2026年には外国人観光客数が新型...
 ブー・ドゥック・ダム副首相は15日、文化スポーツ観光省をはじめとする関連省庁との会合を開き、3月15...

新着ニュース一覧

 ベトナムの電子書籍リーダー販売大手アキショップ(Akishop)によると、国内で電子書籍リーダーを使って...
 国営ペトロベトナムグループ(PVN)の傘下で石油関連サービスを手掛けるペトロ
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市でこのほど、第3回越日農業技術ワークショップが開催された。同ワークショップでは、越日間で5...
前編はこちら   次の試練は使徒たちの像だった。本によれば像の高さは2m程度ということだったが、...
 華人系不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)会長のチュオン・ミー・ラン被告(女・68歳)が経営...
 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表したレポートの中で、2024年10~12月...
 ハノイ市の米麺「フォー」が、文化スポーツ観光省によって国家無形文化遺産として登録された。  ハ...
 チャン・タイン・マン国会議長は2日、公式訪問先のシンガポールでシア・キアン・ペン国会議長と会談し...
 2日に開かれた北部紅河デルタ地方タイビン省共産党委員会の会合で、同省共産党委員会のグエン・カック...
 卸売・小売業などを手掛けるラクフル株式会社(大阪府豊中市)は、ベトナム発の100%ヴィーガンコスメブ...
 日本全国にエステティックサロンを展開するTBCグループ株式会社(東京都新宿区)は2日、美容サロン「ソシ...
 「新しい日越共同イニシアティブ」のワーキングチーム(WT)2は、「イノベーション」をテーマに、日本貿...
 ベトナム共産党のレ・ミン・フン中央組織委員長は、国家構造改革・効率化に関する2017年10月25日付けの...
 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年11月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50...
トップページに戻る