「トランプ氏勝利はベトナムの成長を阻害せず」ビナキャピタル見解

2024/11/11 16:00 JST配信
  • 越、有益なパートナーと見なされる可能性
  • 越からの輸入品に重税を課す可能性低い
  • 黒字幅削減の方法を検討し始めるよう推奨

 英系ファンド運用会社ビナキャピタル(VinaCapital)マクロ経済分析・マーケティング部門の責任者マイケル・コカラリ(Michael Kokalari)氏は、米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことについて、ベトナムの健全な経済成長を阻害するものではないとの見解を示している。

(C) thoibaonganhang
(C) thoibaonganhang

 トランプ氏は、大統領に再選されれば製造業の雇用を取り戻すために中国からの輸入品に60%、その他の国からの輸入品には20~30%の関税を課すと宣言していた。コカラリ氏は、60%という数字はスローガンで、実際には中国との交渉材料にすぎないとみている。

 コカラリ氏は「ベトナムは米国の消費者から高く評価されており、消費者によるベトナム製品に対する反対は見たことがない」と話し、トランプ氏がポピュリズムの観点からベトナムを標的にする理由がないと指摘。ベトナムは、米国が中国の安価な製品への依存から脱却するのを助ける有益なパートナーと見なされる可能性があるという。

 コカラリ氏は、米国が輸入品に新たな関税を適用した場合でも、ベトナムからの輸入品に20~30%の重税を課す可能性は低いと楽観的な見方を示した。ただし、ベトナムの対米貿易黒字がトランプ新政権にとって懸念事項になる前に、黒字幅を削減する方法を検討し始めるよう推奨している。

[Thoi Bao Ngan Hang 13:18 08/11/2024, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム共産党のトー・ラム書記長は党中央官房で11日夜、ドナルド・トランプ次期米大統領と電話会談し...
 米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことを受けて、トー・ラム書記長とルオ...
 米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことを受け、6日のVNインデックスは+15...

新着ニュース一覧

 12日から14日までの日程でペルーを公式訪問したルオン・クオン国家主席は現地時間13日午後、ディナ・エ...
 国防省傘下ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は13日、第5世代移動通信システム(5G)の無...
 スイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市在住のタック・グエン・フオック・ゾアインさん(50歳)は、長年...
 ビングループ[VIC](Vingroup)傘下ビンファスト(VinFast)製の電気自動車(E
 地場ビーグループ(Be Group)はこのほど、同社の展開する総合アプリ「be」を介した家事代行サービス「be...
 南中部沿岸地方クアンガイ省人民裁判所は12日、43年前に共犯者とともに6人を殺害した後、指名手配され...
 ほくほくフィナンシャルグループの北陸銀行(富山県富山市)は13日、ベトナム日本人材開発インスティチュ...
 国会は13日、2025年の国家予算案に関する決議を賛成多数で採択した。2025年の国家予算の主な指標は以下...
 ベトナム共産党政治局の決定により、北部紅河デルタ地方ナムディン省共産党委員会のファム・ザー・トゥ...
 ベトナムを代表する情報技術(IT)最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation
 東京都文京区の東京ドームシティホールで12日、「ミス・インターナショナル2024」の世界大会が開催され...
 韓国の製薬会社である緑十字ホールディングス(GC Holdings=GC)はこのほど、韓国のデジタルヘルスケア...
 国会は12日、2025年の経済社会発展計画に関する決議を採択した。  計画では、2025年の国内総生産(G...
 グエン・バン・タン交通運輸相は国会で13日、首相の委任のもとで政府を代表し、南北高速鉄道開発計画案...
トップページに戻る