ウィンコマース、AI活用で店舗最適化 今後5年で1万店舗体制へ

2025/11/17 14:04 JST配信
  • 9月末時点で約4300店舗を全国展開
  • 26年に1000~1500店舗をオープン
  • AIで購買傾向分析、最適な商品を決定

 畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける持ち株会社マサングループ[MSN](Masan Group)の傘下で小売事業を展開するウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)は、2025年9月末時点で約4300店舗を全国で展開している。

(C)Cong Ly
(C)Cong Ly

 これは、10月末にオンラインで開催された株主会議で同社が発表したものだ。WCMは、◇スーパーマーケット「ウィンマート(WinMart)」、◇コンビニエンスストア「ウィンマート・プラス(WinMart+)」のほか、◇日常生活のワンストップサービスを提供する複合型小売店「ウィン(WIN)」、◇高級スーパー「ウィンマート・プレミアム(WinMart Premium)」を展開している。 

 新店舗の採算性も改善しており、2024年は初年度が損益分岐点だったが、2025年は初年度から1~2%の利益率を確保している。地方市場でも投資回収期間が3年未満に短縮し、アジア地域の平均水準となっている。WCM責任者によると、好調を支えるのは、データとテクノロジーを軸にした経営戦略だという。

 WCMは直営店約4300店舗だけでなく、40万か所から成るMSNの代理店網から得たデータを活用し、人口動態や購買力の分析をもとに新規出店エリアを選定している。さらに、人工知能(AI)を活用して地域ごとの購買傾向を分析し、店舗ごとに最適な商品構成を決定している。

 発注業務の自動化率はすでに22%に達し、コスト削減につながっている。同社は2025年末までに66%、2026年までに90%超の自動化を目指す。これにより従業員は発注作業から解放され、接客や顧客体験の向上に専念できるようになる。

 なお、同社は今後5年で1万店舗体制を構築し、特に2026年は1000~1500店舗をオープンする計画だ。

[Cong Ly 15:06 11/11/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛ける持ち株会社マサングルー
 畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛ける持ち株会社マサングルー
 畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛ける持ち株会社マサングルー

新着ニュース一覧

 フランス海軍のフロレアル級フリゲート「プレリアル(Prairial)」が14日、南中部地方ダナン市のティエン...
 台湾のICT業界大手であるライトン・テクノロジー(LITE-ON Technology)は、ベトナム事業の拡大に向けて...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける持ち株会社マサングループ[MSN]
 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧...
 南中部地方クアンガイ省カムタイン街区(phuong Cam Thanh)にあるフーミー都市区内で14日午前、数千匹の...
 14日に開かれた西北部地方ラオカイ省人民評議会の会議での決定を受け、同省共産党委員会のグエン・トゥ...
 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)はこのほど、「ベトナム企業トップ500(VNR5...
 文化スポーツ観光省は、南中部地方ザライ省を「国家観光年2026」の開催地として承認した。ベトナム国家...
 ベトナムの小売大手ホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)は11日、一般財団法人食品安...
 電動ゴルフカートの開発などを手掛ける地場タイフンコープ(Thai Hung Corp)は12日、国産の小型電気自動...
 産業車両・乗用車・産業用機械器具・建設用機械器具の総合レンタル業などを手掛ける株式会社レント(静...
 ホーチミン市タンソンニャット街区(旧タンビン区)のジ・アドラ会議センター(Trung tam Hoi nghi The Ad...
 ホーチミン市トイアン街区(旧12区)にオープンしたブドウ園カフェがソーシャル・ネットワーキング・サー...
 ハノイ市の市民劇場(オペラハウス)はこのほど、劇場落成115周年を記念した特別プログラム「光とテクノ...
トップページに戻る