米国の航空宇宙メーカーであるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX=SpaceX)傘下のスターリンクサービス・ベトナム(Starlink Services Vietnam)がベトナムで展開する低軌道衛星インターネット「スターリンク(Starlink)」について、順調に進めば2026年半ばにも個人向けサービスの提供が開始される見通しだ。
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サービス料金と競争環境
科学技術省傘下通信局のグエン・アイン・クオン副局長によると、個人ユーザー向けの予想料金は、初月が435USD(約6万9000円)となっている。このうち350USD(約5万6000円)が受信用端末代で、85USD(約1万3500円)が月額料金となり、2か月目以降は月額85USD(約1万3500円)を支払う。
この水準は、月額数十万VND(10万VND=約600円)程度の従来の光ファイバーやモバイルブロードバンドに比べて遥かに高い。
通信局は、スターリンクに対しても他の通信企業と同様に価格管理や競争に関する規定を順守し、価格を公開することを求めている。不当な値下げなど不健全な競争の兆候が見られた場合、管理機関は監視を強化し、法規定に基づく環境の安定化に向けた措置を講じる方針だ。
インフラ整備と今後の展望
スターリンクは厳格に管理された試験スキームのもとでベトナムに参入する。設備の輸入や国内での設置が主となるため、順調にいけばインフラ整備は2~3か月で完了する見通しで、1年間のコミットメント通りに進めば最長でも2027年2月までには整備が完了するという。インフラ整備の一環として、同社は北部地方フート省、南中部地方ダナン市、ホーチミン市など4か所にゲートウェイ局(地上局)を設置することを約束した。
試験期間は5年間で、2031年までに完了することが定められている。最大加入者数は60万回線に制限されており、これは現在の固定ブロードバンド加入者数の約2.5%に相当する。そのため、国内の光ファイバーやモバイルブロードバンドへの直接的な競争圧力にはならないと評価されている。スターリンクは地上の通信インフラを完全に代替するものではなく、山間部や島嶼部など従来のインフラが届きにくい地域の接続問題を解決する補完的な役割を担う。
スターリンクは高度約550kmの低軌道衛星システムを活用し、従来の静止衛星よりも低遅延で高速な通信を実現する。ベトナムは外国企業として初めて同社に衛星インターネットサービスの試験展開を許可した。商用展開が本格化すれば、ベトナムはフィリピン、マレーシア、インドネシア、東ティモールに続き、東南アジアで5番目にスターリンクを導入する国となる見通しで、国家デジタルインフラ整備に大きく貢献することが期待されている。




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