歌手Bang Kieu, Thu Phuongを反政府的とし活動禁止

2004/11/24 08:39 JST配信

 22日文化情報省芸術局は歌手Bang KieuとThu Phuongの曲目・作詞・作曲曲目のあらゆる形式での使用を禁止する文書第709/NTBD号を全国のラジオ・テレビ局、出版社、公演協会、メディア出版社、コンサート会場などに通達した。

 この措置について芸術局は、Bang Kieu, Thu Phuong両歌手はこれまでに海外活動と移住のため母国を離れアメリカに渡り、反共産勢力と結託し政府批判を行なっており、法律に著しく違反しているとともに国内芸能界、世論を揺り動かしているためとしている。

 また、通達では既にこれまでに出版されている書籍、CDなどのメディアについては再版時に両歌手の掲載・収録された部分を削除する必要があると定めており、2人の公式なベトナム国内での活動は禁止されるとしている。

---関連ニュース---

●Bang Kieu、祖国に背を向けて活動 [2004/2/13;TT&VH]

 歌手 Bang Kieu は2002年9月に越僑歌手 Trizzie Phuong Trinh と結婚し、現在はアメリカの南カリフォルニアに居住している。同地のショーに出演するようになると、その歌声を高く評価されると同時に、一部の過激分子の反対デモにもあった。しかし彼はその後、祖国との「断絶」を証明し、「自由の地で越僑社会に溶け込む」ために、態度を大きく変化させた。

 2003年9月、Bang Kieu はフィリピンで行なわれた「反共難民ベトナム人社会」のためのショーに越僑歌手の一員として参加。2004年1月にはカナダのトロントで行われたショーに出演し、ベトナム共和国(南ベトナム)時代の国旗と花束を受け取った。

 さらに同年1月9日に海外の放送局のラジオ番組の中で、「自分はアメリカを故郷として選択した。ベトナムに帰るのは母親を訪ねるためだけだ」と発言した。そんな中で、1月にはベトナム国内で彼の最新アルバム「Anh se nho mai」が発売されている。

●Bang Kieuプロフィール

1973年7月13日、Ha Noi 生まれ。

 劇団俳優の父、有名なチェオ役者の母の11番目の末っ子として生まれる。子供の頃から舞台や歌が大好きで、母親の歌をそっくりに再現できた。

 歌は耳から学んだ。彼はファゴット科だったが声楽科の授業を聴講し、家に帰って一人で練習した。その頃音楽院で学んでいた My Linh と共に歌の練習に励んだ。

 2001年には、婚約者で越僑歌手の Trizzie Phuong Trinh とサイゴンにカフェレストラン「Tada」を開店、舞台役者にも挑戦した。今後ミュージックカフェの出店も計画中とか。

 以上は:ベトナム歌謡ファン倶楽部様のご好意により転載させていただきました。

[Nguoi Lao Dong]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 文化スポーツ観光省芸術公演局とホーチミン市文化スポーツ観光局は、米国での音楽ショーでベトナムを誹...
 文化スポーツ観光省公演芸術局はこのほど、越僑の女性歌手カイン・リーと男性歌手バン・キエウに対し、...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る