- 人口法令第10条を改正する法令を可決
- 出産の時期や子供の人数などを自由に決定
- ベトナムの現状を踏まえた改正
国会常務委員会は3日、人口法令第10条を改正する法令を可決した。同法令は即日施行された。
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これにより、夫婦・個人は、年齢や健康状態、学習・労働条件、収入、育児能力などに応じて、出産の時期や子供の人数、出生間隔を自由に決定できるようになった。また、夫婦・個人には、生殖器感染症や性感染症の予防、生殖健康の維持に対する義務があると規定されている。
旧規定では、政府が定める特別な場合を除き、夫婦・個人は3人以上の子供をもうけることができなかった。
今回の改正は、人口減少のリスクに直面するベトナムの現状を踏まえたものとなる。
ベトナムは2039年に人口ボーナス期を終え、2042年に生産年齢人口がピークを迎えた後、2054年以降は人口が減少に転じると予想されている。
出生率の長期的な低下は、労働力不足や急速な高齢化を招き、経済・社会の発展に悪影響を与えることが懸念される。
これに関連し、ベトナム共産党中央監査委員会は3月、党組織・党員の違反処分に関する政治局の規定第69号-QD/TWを具体化するガイダンス第15号-HD/UBKTTWを発出した。これにより、3人以上の子供をもうける党員に対する処分が廃止されることになった。