- 南北統一50周年で大規模な軍事パレート
- 中国、カンボジア、ラオスの軍隊を招待
- 南シナ海問題も平和的解決を目指す方針
ベトナムは、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)を記念した軍事パレードの実施にあたり、中国の董軍(ドン・ジュン)国防相を招待するとともに、中国軍部隊の派遣を要請した。
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これは、17日にベトナム東北部地方ランソン省ランソン市(TP. Lang Son)で開かれたファン・バン・ザン国防相と董国防相による会談で、ザン国防相が中国側に打診したもの。同会談は、第9回ベトナム・中国国防国境友好交流の一環として開催された。
ザン国防相は、国境地域の住民向け無料診療や国民・若手将校の交流といったプログラムを評価し、両国間の国境協力が実質的な進展を遂げていると強調。また、ベトナムは革命闘争と国家建設における中国からの多大な支援を常に心に刻んでいると述べた。
さらに、ザン国防相は、ベトナムが「4つのノー」の政策(◇軍事同盟に参加しない、◇第三国に対抗するために他国と協力しない、◇他国がベトナムに軍事基地を設置する、または第三国に対抗する目的でベトナム領土を使用することを認めない、◇国際関係において武力行使、または武力行使の脅迫をしない)を堅持し、独立・自主・平和・友好を基調とした多角的な外交を推進していく方針を改めて確認。南シナ海問題についても、平和的手段による解決を目指す方針を示した。
ベトナムは中国に加え、ラオスとカンボジアに対しても、記念式典における軍事パレードへの部隊派遣を要請した。中国、ラオス、カンボジアの隣国3か国を軍事パレードに招待することで、過去の支援への感謝を表すとともに、友好協力関係の促進に繋げたい考えだ。