6月19日夕方、乗客約200人を乗せた格安航空ベトジェットエア(Vietjet Air)のハノイ発ダラット(南中部高原地方ラムドン省)行きの航空機VJ8861便が、行き先を誤って本来の目的地から約80キロ離れたカムラン空港(南中部沿岸地方カインホア省カムラン市)に到着した。
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これについて同社の責任者は19日夜、「午後5時10分にハノイを出発したVJ8861便の機長は、目的地だったダラット市リエンクオン空港上空の天候が不安定で着陸できないと判断し、カムラン空港への着陸に切り替えた」と説明。
しかし原因を究明すべく、管轄当局が航空機手配や搭乗手続き、航空管制、機長の記録などを調査したところ、同航空機が行き先を誤った原因は、同社の航空機手配担当者が機長に航空機の入れ替えを報告せず、また機長も最終的な運航計画を自発的に確認しなかったためであることが21日、明らかになった。
問題となったダラット行きVJ8861便は、本来のカムラン行きVJ8575便とほぼ同時刻にハノイを出発する予定で、両便の乗客数もほぼ同じだった。航空機手配担当者はダラット行きの便とカムラン行きの便に使用する航空機をそれぞれ入れ替えたが、機長に報告をしていなかったため、カムラン行き便の機長が変更を把握できず、旧計画通りにカムランまで運航していた。
19日時点での責任者の説明に虚偽があったことが判明し、元々批判の的になっていた同社は一層世間の反感を買うことになった。22日夜、ベトジェットエアはこの件に関して正式に謝罪した。
管轄当局は航空機手配担当者と機長の2人に対し、既に一時的な職務停止処分を科しており、正式な調査結果が出た後、違反の度合いによって一時的か永久的な職務停止、もしくは再訓練強制のいずれかの処分を適用する予定。