ホーチミン市人民検察院は12日、同市人民評議会法制委員会に今年1~10月の犯罪発生状況を報告した。それによると、同検察院が起訴した事件は7813件(被告の数9699人)で、前年同期に比べ14.8%増加している。前年同期比の増加率としては過去5年間で最悪のペースだという。
増加傾向にある犯罪は窃盗、強盗、傷害、とばくなど。殺人は前年同期より件数は減少しているものの、加害者のほとんどが30歳以下でその90%以上が前科のない者の犯行だ。また、殺人・傷害事件の加害者または被害者として高校生が目立つことも特徴で、犯行の原因はささいな衝突が多いという。
地域別にみると、市中心部の各区での犯罪発生件数は減少しているが、7区、8区、ビンタン区、タンビン区、タンフー区など郊外の都市化が進んでいる地域で増加傾向にある。