黒焦げ大豆+化学薬品=コーヒー?偽コーヒー工場摘発

2012/07/20 19:20 JST配信

 ホーチミン市保健局は16日、地元紙記者から「製造工程で禁止されている化学薬品を使用している」という情報提供を受け、同市タンフー区にあるトンファットコーヒー加工工場の立ち入り検査を行った。18日付タインニエン紙(電子版)が報じた。

(C) Thanhnien
(C) Thanhnien

 同工場の代表者によると、2年前に事業を開始し、複数のメーカーと契約して受注生産を行っている。1日の加工量は約1.5t。しかし、実際に受注契約書が提示できたのは1社との間で交わした契約書のみだった。

 情報を提供した地元紙記者は、市内にある複数のコーヒー加工工場に作業員として潜入取材を行った。この取材を通して一部の工場で製造工程の違法行為が見つかったという。これらの工場では、原材料として「黒焦げの大豆」を使用しており、香料や添加物で「偽コーヒー」を製造していた。

 以下に「偽コーヒー」の原材料を紹介する。

◇黒こげ大豆200キロ、◇カラメル30キロ、◇酒5リットル、◇バター5キロ、◇コーヒー香料300グラム、◇ミルク香料200グラム、◇チョコレート200グラム、◇ココア200グラム、◇合成甘味料200グラム、◇発泡剤200グラム、◇界面活性剤200グラム、◇工業用着色剤100グラム

 偽コーヒー製造が発覚した他の工場の責任者によると、同市では多くのコーヒー加工工場が大豆とコーヒー豆をブレンドさせるか、大豆のみで「偽コーヒー」を製造している。原材料の◇発泡剤、◇界面活性剤、◇工業用着色剤は、縫製分野で広く使われているもので、食料品の製造工程で使用することは禁止されている。摂取すれば健康に害を及ぼすことはいうまでもない。

[Hoai Nam, Thanh Nien , 03:25 (GMT+7) 18/07/2012]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 南中部高原地方ダクノン省警察は23日、コーヒーの廃品に電池の炭素などを混ぜて着色しコーヒーを生産し...
 南中部高原地方ダクノン省警察は16日、同省農業農村開発局と協力し、同省ダクロラップ郡ダクウェル村第...
 ベトナム規格・消費者保護協会(VINASTAS)が7月に発表した調査結果によると、喫茶店で販売されているコ...
 東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市警察は24日、同市チュオンコンディン通りの偽コーヒーの焙煎・...
 最近、フェイスブック(Facebook)に「Cua hang hoa chat Kim Bien(キムビエン化成品販売店)」と名乗るペ...
 コーヒーの本場である南中部高原地方ダクラク省バンメトート市で最近、いくつかのカフェのオーナーが、...
 公安省環境犯罪防止局とホーチミン市ビンタイン区市場管理隊の合同チームは、ビンタイン区第1街区のド...
 南中部高原地方ダクラク省農業農村開発局とダクラク農林水産品質管理支局はこのほど、バンメトート市の...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る