ホーチミン市保健局は16日、地元紙記者から「製造工程で禁止されている化学薬品を使用している」という情報提供を受け、同市タンフー区にあるトンファットコーヒー加工工場の立ち入り検査を行った。18日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
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同工場の代表者によると、2年前に事業を開始し、複数のメーカーと契約して受注生産を行っている。1日の加工量は約1.5t。しかし、実際に受注契約書が提示できたのは1社との間で交わした契約書のみだった。
情報を提供した地元紙記者は、市内にある複数のコーヒー加工工場に作業員として潜入取材を行った。この取材を通して一部の工場で製造工程の違法行為が見つかったという。これらの工場では、原材料として「黒焦げの大豆」を使用しており、香料や添加物で「偽コーヒー」を製造していた。
以下に「偽コーヒー」の原材料を紹介する。
◇黒こげ大豆200キロ、◇カラメル30キロ、◇酒5リットル、◇バター5キロ、◇コーヒー香料300グラム、◇ミルク香料200グラム、◇チョコレート200グラム、◇ココア200グラム、◇合成甘味料200グラム、◇発泡剤200グラム、◇界面活性剤200グラム、◇工業用着色剤100グラム
偽コーヒー製造が発覚した他の工場の責任者によると、同市では多くのコーヒー加工工場が大豆とコーヒー豆をブレンドさせるか、大豆のみで「偽コーヒー」を製造している。原材料の◇発泡剤、◇界面活性剤、◇工業用着色剤は、縫製分野で広く使われているもので、食料品の製造工程で使用することは禁止されている。摂取すれば健康に害を及ぼすことはいうまでもない。