ベトナムコーヒー栽培とカフェの歴史

2012/10/13 08:14 JST配信

 ベトナムほどコーヒー文化が根付いている国は世界広しといえど滅多にお目にかかれない。街中にはおしゃれなコーヒーショップや路上の喫茶店が溢れており、老若男女が思い思いにコーヒーを楽しんでいる。コーヒー輸出量は世界トップで、自他共に認めるコーヒー大国だ。今日はそんなベトナムコーヒーの歴史を紹介しよう。

(C) caphesieusach
(C) caphesieusach

 ベトナムでコーヒー栽培が始まったのは17世紀から18世紀にかけて、ポルトガル、スペイン、オランダ、フランスの宣教師がベトナムで布教を行った際に持ち込んだことが始まりとされている。ただし、これらは小規模な栽培にすぎず、大規模に生産されだしたのはフランスがベトナムの占領を開始した1857年以降とされる。

 フランスは1789年のフランス革命まで世界の主要なコーヒー生産国で、主に植民地だったカリブ海の島々で生産していた。ベトナムでは1862年にトゥドゥック(嗣徳)帝から東部3省の割譲を受け、その2年後にはサイゴン(現在のホーチミン市)に植物園を設立して、コーヒーの試験栽培を始めている。

 フランスが試したのは、ベトナムと気候や土壌の性質が似ているカリブ海のマルティニーク島と南米のギアナで栽培していたアラビカ種。1884年に占領した北部(トンキン)で栽培を開始し、その後中部に拡大していった。収穫後のコーヒーは「アラビカ・ドゥ・トンキン」のブランド名でフランスに輸出された。

前へ   1   2   次へ
[Thanh nien online,02/08/2012 8:00,06/09/2012 8:00,O ]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムのコーヒー産地として知られる南中部高原地方ダクラク省バンメトート市。バンメトート・コーヒ...
 在日ベトナム大使館商務部はこのほど、2013年の対日本コーヒー輸出に際して品質基準を遵守するよう、コ...
 国際コーヒー機関(ICO)の報告によると、ベトナムの2011年~2012年シーズンにおけるコーヒー生産量と輸...
 国際コーヒー機関(ICO)はこのほど、2012年6月単月および上半期の世界のコーヒー輸出量を発表した。そ...
 ベトナムのコーヒー輸出は好調だが、コーヒー老木の植え替えが差し迫った課題になっている。2012年には...
 農業計画・設計研究所分院(農業農村開発省)は現在、「2020年までのベトナムコーヒー産業発展計画およ...

新着ニュース一覧

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事現場で6日未明、ザンボー街区...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年7月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.11%上昇、前年...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部メコンデルタ地方アンザン省海事港湾局は4日、想定した所要時間で運航できなかったとして、寝台高...
 毎週火曜日と金曜日の午前9時から11時まで、ホーチミン市ヒエップビン街区(旧トゥードゥック市の一部)...
 採用業務代行(RPO)や採用コンサルティングを手掛ける株式会社ツナググループ・ホールディングス(東京都...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年7月の輸出額(推定値)は前年同月比+16.0%...
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~7月期のFDI...
 財政省は、カジノ事業やカジノ入場の対象者などを規定した政令第3号/2017/ND-CPに代わる政令草案の意見...
 財政省は関係者の意見聴取を経て、個人所得税法改正草案に盛り込まれていた「不動産譲渡益に対して20%...
 ベトラベルホールディングス(Vietravel Holdings)傘下のベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)は4日、同社が100%出資...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 VIETJOベトナムニュースが7月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:宝くじ「...
トップページに戻る