教育訓練省2020年国家外国語プロジェクト部のグエン・ゴック・フン常務部長は、18日にハノイ市で開催された英語教師の育成に関するセミナーにおいて、「大学・短期大学で英語を教えている講師の97%~98%は、英語能力が基準に達していない」と述べた。18日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
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ダナン大学が2011年から2012年まで実施した調査の結果によると、◇中部ダナン市、◇南中部クアンナム省、◇南中部クアンガイ省、◇南中部フーイエン省、◇中部高原地方ザライ省、◇中部高原地方ラムドン省ダラット市の各大学の英語講師1996人中、CEFR(セファール、欧米で導入されている語学コミュニケーション能力レベルを示す国際標準規格)の C1(複雑な話題を理解し、明確で論理的な表現ができるレベル)に達した講師は僅か22人、B2(社会生活で幅広い話題を理解し、自然な会話ができるレベル)は322人であった。また、◇東北部タイグエン省、◇東北部バクカン省、◇東北部クアンニン省など、C1レベルの講師がいない省もあった。
英語レベルだけでなく、授業を行う技術が不足していることも議題にあがり、これらの原因として、高い技術を持つ人材を採用するための制度が不十分であることが指摘された。技術の高い英語講師の不足への対策として外国人講師の採用を実施している地域もあるが、これは一時的な対策にすぎず、長期的には別の解決策を検討する必要がある。
対策のひとつとして、英語講師向けのスキルアップコースの設置も検討されているが、コストと人材の問題で実現は難しい。そこで現在、eラーニングによる自習オンラインプログラムの導入が検討されている、自習は外国語学習に不可欠な手段であることに加え、eラーニングの使用により学習者は時間や学習内容を自由に選択できるという利点がある。