残留農薬の許容値を超える中国産ジャガイモが発見されたというニュースがハノイ市の多くの消費者を不安に陥れている。市場で売られているジャガイモが、中国産か国内産かの見分けがつかないからだ。19日付ベトナムネットが報じた。
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ロンビエン卸売市場には毎朝、ジャガイモを満載したトラックが5~7台到着する。ある運転手によると、これらのジャガイモは殆どが中国から輸入したものだという。輸送費などの各種費用を含めた1キロ当たりの原価はわずか約4200ドン(約19円)で、ダラット産の4分の1にすぎない。
中国産ジャガイモの卸売市場での取引価格は1キロ8000~1万5000ドン(約36~68円)だが、市内の各小売市場ではダラット産として1万8000~2万5000ドン(約82~114円)で売られている。販売業者らはこれらが中国産だとは決して認めない。一方、スーパーでのダラット産ジャガイモの価格は5万ドン(約227円)近くもする。
こうした状況に多くの消費者が頭を抱えている。残留農薬のニュースを知って不安になったある消費者は、市場で買って残っていたジャガイモを捨ててしまったという。