東南部バリア・ブンタウ省のコンダオ国立公園がこのほど、ラムサール条約湿地に認定された。これにより、コンダオ国立公園は、世界で2203か所目、ベトナム国内で6か所目のラムサール条約湿地となった。
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コンダオ国立公園は1万5043ヘクタールの湿地帯で、鳥類69種、爬虫類39種、両生類8種、海洋生物類1321種が生息している。同公園は1995年に、世界銀行(WB)の海洋保護区に選ばれているほか、グエン・タン・ズン首相が承認した「生物多様性行動計画」を実行していくうえでの重要地域と位置づけられている。
なお、ベトナム国内でこれまでに認定されたラムサール条約湿地は、◇紅河デルタ地方ナムディン省のスアントゥイ地区、◇東南部ドンナイ省のバウサウ地区、◇東北部バクカン省のバーベー湖、◇メコンデルタ地方ドンタップ省タムノン郡のチャムチム国立公園、◇メコンデルタ地方カマウ省のカマウ岬国立公園の5か所。
ラムサール条約は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地や湿地に生息する動植物の保護を目的として、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。ベトナムは1989年に締約国に加盟している。