「17歳までに飲酒開始」が34%、青年の飲酒実態

2015/09/22 17:32 JST配信

 ホーチミン市健康教育宣伝センターがこのほど開催した「青年の飲酒実態」と題するセミナーで、ベトナムはアルコールの消費量で東南アジア諸国中1位、アジア諸国中では3位に立っており、学生の3分の1が20歳までに飲酒を開始するなど、飲酒年齢が若年化しつつあることが明らかになった。

(C) laodong
(C) laodong

 全国の大学・短大における学生670人を対象とした調査によると、アルコールへの依存度について37.9%が「普通に飲酒するだけ」、21.3%が「乱用傾向にある」、20.2%が「軽度に依存」、16.0%が「中度に依存」、4.6%が「重度に依存」と答えている。これは、学生がアルコール依存症にかかる可能性が高いことを意味する。

 また、飲酒を始めてからの期間について、60%が「4年以上」と答え、回数については25.5%が「週3回」と回答した。また、飲酒開始年齢については、34%が「14~17歳」、57%が「18~21歳」で、およそ3分の1が20歳までに初めての飲酒を経験したことになり、飲酒の若年化が懸念される結果が浮き彫りとなった。

 同市交通安全委員会によると、年初9か月にホーチミン市内で発生した飲酒による交通事故は45件を数え、42人が死亡、10人が負傷した。全国では、年平均1万2000人が交通事故で死亡しており、うち4000人が飲酒による交通事故で死亡している。

 学生の飲酒を抑制させるべく、大学や短大、青年文化センターなどに学生向けの心理カウンセリングオフィスを設置するほか、飲酒運転への罰金を厳格化する必要があるといった意見が上げられている。

[Khuong Quynh, Lao Dong, 01:31 (GMT+7) 19/09/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省は現在、ビール・アルコール規制法の策定を急いでおり、その中で午後10時または午前0時以降の販...
 フイン・バン・ソン博士が実施した「若者の飲酒実態に関する調査」で、1回の飲酒で3リットル以上を消費...

新着ニュース一覧

 ベトナム共産党政治局は、政治システムにおける職位・職務区分を改定する決定第368号-QD/TWを公布した...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 マレーシアを公式訪問したチャン・タイン・マン国会議長は同国の首都クアラルンプールで19日にジョハリ...
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」が...
 電動バイクの生産・販売を手掛ける地場スタートアップのダットバイク(Dat Bike)は18日、シリーズBラウ...
 消防関連設備を製造する韓国系のSテックビナ(S-TEC VINA)が、成長を遂げている。同社によると、ベトナ...
 ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを違法落札した建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Gr...
 日本の気象庁が発表したデータによると、ベトナム時間の18日午後にフィリピンの東で台風9号(アジア名:...
 米国のニュース雑誌「タイム(TIME)」が発表した「2025年の世界ベスト企業(World’s Best Companies of 2...
 ホー・ドゥック・フォク副首相はこのほど、海外就労支援基金に関する首相決定第34号/2025/QD-TTgに代行...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 ドイツの調査会社インターネーションズ(InterNations)が発表した、駐在員が住みやすい・働きやすい海外...
 西北部地方ライチャウ省共産党委員会は19日に開いた会議で、レ・ミン・ガン党委筆頭副書記が党委書記に...
 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都...
トップページに戻る