昨年末の国連環境計画(UNEP)のレポートによると、ベトナムが海洋投棄するプラスチックごみの量は毎年70万tあまりに上る。この投棄量は、全世界で投棄されるプラスチックごみの6%を占めており、ベトナムは、中国、インドネシア、フィリピンに次いで世界ワースト4位の投棄国となっている。
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ベトナムから投棄されるプラスチックごみの約80%は、陸上活動で生じたごみ。プラスチックごみは投棄すると、そのまま海の底に沈んで何世紀にもわたって存在し続け、海洋生物や生態系に悪影響を与える。ベトナムは、長い沿岸を持ち、海洋汚染の影響を受けやすい国だが、海に面した地域では、自然分解されないプラスチックごみで溢れているところも多い。
専門家らは、プラスチックごみ海洋投棄の問題を解決するためには、各地方自治体でごみ収集方法を改善し、埋立地の管理を厳格化すべきとしている。海洋に投棄されたプラスチックごみの処分には高額な費用がかかるため、まずは海に捨てないことを徹底する必要がある。