新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で外国人のベトナム入国が規制されるなか、韓国のサムスンディスプレーとLGグループの技術者が3月末、特例によりベトナムへ入国する予定であることが明らかになった。
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サムスンディスプレーは28日、約180人の技術者のベトナム出張を計画している。同社はかねてよりベトナム政府に対し約700人の技術者の入国許可を要請しており、今月13日には186人の技術者が隔離なしでの入国を果たした。28日に訪越する約180人も、第1次と同様に有機EL(OLED)ディスプレーの生産設備改造にあたる予定。仕事場では186人とは異なる動線で作業をするほか、工場外では同社専用の宿泊施設で過ごし外部との接触を避けるとしている。
一方LGグループからは、LG電子、LGディスプレー(LG Display)、部品メーカーのLGイノテック(LG Innotek)、協力会社の約200人が30日に入国する予定だ。同グループの場合は2週間の隔離期間をおいてから作業を開始するという。現地では、LG電子のスタッフの場合はスマートフォンや自動車部品、家電製品などの新製品開発、生産を支援する。同グループはすでにベトナム政府と、出張者の追加入国に関して話し合いも進めている。