ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下バイオテクノロジー研究所は27日、身元不明戦没者の遺骨669柱のDNA鑑定結果を労働傷病兵社会省傘下の功労者局に引き渡した。
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功労者局によると、全国における戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)120万人以上のうち90万人超の遺骨が埋葬された一方で、依然として20万人超は情報の確認ができていない。
現在身元不明戦没者のDNA鑑定を行っているのは、国防省軍隊法医研究所、公安省刑事科学研究所のほか、2019年7月25日にハノイ市バックトゥーリエム区のコーニュエ技術開発研究区内に開設されたバイオテクノロジー研究所の3機関。
バイオテクノロジー研究所は2019年7月以降、全国の戦没者墓地から新たに389件のサンプルを採取し、同年8月から2020年7月までに遺骨2870柱の分析と遺族のDNAサンプル採取を実施した。遺骨のうち669柱で照合に十分なデータを収集することに成功した。
同研究所では、分析能力を2018年時点の月60サンプルから週96サンプルまで向上させたほか、採取したサンプルをキン族、モン族、エデ族、ボーイー族(トゥージー族)の4つの民族グループに分類するデータベースを構築して鑑定の精度を高めている。このほか、各研究所は米国やドイツなどの研究機関とも連携し、より高度なDNA鑑定を目指している。