ベトナム人行方不明者の遺骨DNA鑑定、新研究室が開所 米国援助

2025/07/15 14:13 JST配信
  • 国際行方不明者機関が提供する機器を導入
  • ベトナム人行方不明者の遺骨の身元確認
  • 酸性土壌中で発見の遺骨の身元確認も可能

 ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下のDNA鑑定センターに、米国の援助により先進的な機器や技術を導入した新たな研究室が設置され、このほど開所式が行われた。

(C) vietnamnet
(C) vietnamnet

 開所式には、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使や米国防総省捕虜・行方不明者調査局(DPAA)のケリー・マッキーグ長官らも出席した。

 新研究室には、オランダに本部を置く国際行方不明者機関(ICMP)が提供する機器を導入し、研修を受けた職員がベトナム人行方不明者の遺骨の身元確認を行う。高度なDNA分析能力を備えており、酸性土壌中で発見された遺骨の身元確認も可能になると期待されている。

 ICMPは、今後もVASTの研究者が最新の分析手法を応用できるよう指導を続け、研究室が長期的に身元確認に貢献できるよう協力する。

 ナッパー大使は「米越両国が外交関係樹立30周年を迎えるに当たり、科学技術協力を通じて戦争の被害を克服し、遺族に遺骨を返還するというコミットメントを改めて確認した」と述べた。

[Vietnamnet 18:55 10/07/2025, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 米国国際開発庁(USAID)は25日、ベトナム戦争時に犠牲になった戦没者の遺骨のDNA鑑定を支援すべく、ベト...
 ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下バイオテクノロジー研究所は27日、身元不明戦没者の遺骨669柱のDNA鑑...
 ベトナム行方不明者捜索機関(VNOSMP)と米国国際開発庁(USAID)はこのほど、ベトナム戦争時に犠牲になっ...
 ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下バイオテクノロジー研究所はこのほど、身元不明戦没者遺骨DNA鑑定セ...
 ベトナム行方不明者捜索事務所(VNOSMP)は23日、米国防総省捕虜・行方不明者調査局(DPAA)と協力し、南中...
 情報通信省および国防省、労働傷病兵社会省はこのほど、戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)や戦争烈士の墓...
 ベトナム共産党中央軍事委員会と国防省は19日、戦争傷病者・烈士記念日70周年(1947年7月27日~2017年7...

新着ニュース一覧

 フランスの首都パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第47回世界遺産委員会で13日、北中...
 フランスの首都パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第47回世界遺産委員会で12日、ベト...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 東南部地方ドンナイ省の第1ビエンホア工業団地を運営する工業団地開発総公社[
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下のDNA鑑定センターに、米国の援助により先進的な機器や技術を導入し...
 財政省傘下のベトナムコンピュータ宝くじ社(ベトロト=Vietlott)は、12日に行われた数字選択式宝くじ「...
 国家構造スリム化の一環として、7月1日に旧ビンズオン省と旧バリア・ブンタウ省の2省を吸収合併した新...
 日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジ...
 ベトナム政府は、大気汚染の深刻化に対応するため、2026年7月1日以降、ハノイ市の環状1号線内でガソリ...
 南中部地方ダナン市で5月31日から開催されていた「ダナン国際花火大会2025(DIFF 2025)」が12日、1か月...
 9日午後、ベトナムの多くのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用者が、1か月ほど前にベト...
 7月5日から14日にかけてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された「第57回国際化学オリンピック(IChO...
 ホーチミン市サイゴン街区(旧ホーチミン市1区)にある同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイテ...
トップページに戻る