- 国際行方不明者機関が提供する機器を導入
- ベトナム人行方不明者の遺骨の身元確認
- 酸性土壌中で発見の遺骨の身元確認も可能
ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下のDNA鑑定センターに、米国の援助により先進的な機器や技術を導入した新たな研究室が設置され、このほど開所式が行われた。
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開所式には、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使や米国防総省捕虜・行方不明者調査局(DPAA)のケリー・マッキーグ長官らも出席した。
新研究室には、オランダに本部を置く国際行方不明者機関(ICMP)が提供する機器を導入し、研修を受けた職員がベトナム人行方不明者の遺骨の身元確認を行う。高度なDNA分析能力を備えており、酸性土壌中で発見された遺骨の身元確認も可能になると期待されている。
ICMPは、今後もVASTの研究者が最新の分析手法を応用できるよう指導を続け、研究室が長期的に身元確認に貢献できるよう協力する。
ナッパー大使は「米越両国が外交関係樹立30周年を迎えるに当たり、科学技術協力を通じて戦争の被害を克服し、遺族に遺骨を返還するというコミットメントを改めて確認した」と述べた。