ベトナム社会保険機関(VSS)はこのほど、社会保険分野の2021~2025年の5か年行動計画に関する決定第1320号/QD-BHXHを発出した。
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同決定では、2025年までに全国の労働力人口の社会保険加入率を45%、失業保険加入率を35%、また全国の人口の医療保険加入率を95%に引き上げることを目標に掲げている。
目標達成に向けた対策として、以下が挙げられている。
◇任意社会保険加入対象者、工業団地や輸出加工区の労働者を中心に制度の情報周知を強化する。
◇保険料の滞納や、保険加入者の虚偽申請による保険金の不正受給に対する摘発を強化する。
◇行政手続きにあたり「レベル4」のオンライン公共サービスの基準に沿った手続きを実施し、保険加入者に便宜を図る。
◇保険の国家データベースを引き続き構築・改善し、業務の効率化を図る。
VSSによると、2020年9月時点における全国の社会保険加入者数は1550万人余りで、労働力人口の31.5%を占める。失業保険加入者数は1300万人近くで同26.2%を占めるが、いずれも低い水準に留まっている。一方、医療保険加入者数は8670万人で全国人口の89.6%を占め、高水準となっている。